ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

顎関節症(TMD)ノルウェー事情アップデート (2023年1月)

みなさまこんばんは。お変わりありませんか?日本では10年に一度の大寒波の到来、本当に大変でしたね。実家は関東なので気温は例年に比べ低かったとはいえ、母も何とかしのいだ模様です。こちらノルウェーは「ヨーヨーのような」(アップ・ダウンが激しいという意味でヨーヨーが言い回しで出てきますが…)変な冬が続いています。数週間前にはこちらでも大雪になり、除雪が近隣道路で追い付かずに 夫も仕事に出られないという事態も起きました。

さて、今日のトピックはしばらくアップデートしていなかった 私の顎関節症について、です。去年の夏以降も少し変化がありました。あまり良い変化とは言えないのですが…  前回のこのテーマについてのブログでは発症時よりノルウェー医療機関との闘い(?)なども順を追って取り上げていますので、今日初めてお読みになって興味のある方はこちらから読んでいただいたら嬉しいです。

humbleness.hatenablog.com

イスラエルの先生」とのやり取り…その後

前回のブログが2022年の6月だったのですが、実はこの後、イスラエルの某口腔外科医であるN先生と、しばらくメールのやり取りをさせていただいていました。先生に、私のレントゲンやら今の症状などを書いて送ってくれと頼まれ、最終的には「うちの病院に診察に来たければ、診ますよ。」とまで言っていただいたのです。でも、こういった臨床医は料金などはわからず…で、結局 この大学病院のインターナショナルペイシェントセンターに料金の問い合わせをしました。こちらでも、レントゲンなどを送って欲しいとあり、早速送ってみましたが、いくら待てども一向に返事が来ません。1・2か月経ったころ、思い切って電話してみました。
電話口に出た方にこのメールのやり取りをしていた方の名前を告げると、確かにこのセンターで働いている方と判明。こちらの病院には海外から自費治療でやって来る患者さんも居るため、こういった専用の事務所があるのです。流れ的には、自国でCTやMRなどを撮ったのち、データファイルを病院宛に送る。この後、リモートでの診察に移ります。ただ、その診察だけに600アメリカドルまたは600ユーロかかる…というのです。リモート診察で、ですよ。もし検査結果のデータがなければ病院でも検査できるとのことですが、かかる費用がべらぼうでした。診察の時点でこれだと、一体治療にはどれだけな額になってしまうのか…それに、何回イスラエルに往復しなければならないのか… さまざまな事が頭をよぎり、イスラエルでの検査や治療は、あっという間に「不可能」という結論が出ました。もちろん、ノルウェーで仮に矯正治療に行ってもかなりのお金は必要ですが、やっぱり自分の知らない国の医療機関は不安なこともありますよねー。それに、慣れない英語でのやり取りも不安材料です。

 

日本の大学病院でのスプリント治療…思いもよらない事態になる

さて、2021年の単身帰国時に都内の大学病院で始まった治療ですが 2022年10月の一時帰国時にも診ていただきました。この治療は上下のスプリントに矯正用のゴムを引っ掛けて顎位置にアプローチするというもので、こちらの大学の論文を見て 私からこの治療を試させていただくようにお願いしたのでした。ただ、論文の患者さんたちはリウマチ性の病気がある方々で、顎位置に異常を見つけてからすぐの受診(同じ病院からの紹介で)だったらしく、私の顎位置変化が原因不明な状態*1とは違う症例でした。治療開始から1年経っても何ら改善の兆候が見られないため、次回は他の治療の可能性も探るための新しい模型を作っていただくということになりました。ただ、模型は親知らずを抜くことが前提だそうです。
余談ですが、先生にもイスラエルのN先生の論文をお見せしたところ、「ああ、この先生、超有名な方ですよ」と教えていただきました。ノルウェーの大学病院ではN先生も知らなければ、「この論文、信頼できる学術誌に載ってるの?」なんていうリアクションだったのに!やっぱりノルウェーの医者は井の中の蛙っぽい人が多いのねー。
10月の受診では、効果を示さないピヴォットという出っ張りを外していただいたのですが、なぜかこの時期下の犬歯が痛いなと頻繁に感じていました。11月、よーくこの歯を見てみると…何と内側の歯茎が数ミリ後退しているではないですか。しかも、かなり赤くなっていて出血していた様子も。すぐに地元の歯医者に予約を取り(ついでにしばらくしてなかった一般検診もかね)予約が取れたのが12月中旬。この歯医者は一般歯科ですが、歯周病専門医であるお兄さんと共同でクリニックを経営しているため、歯周病についてもチェックしてもらい、万が一の時はお兄さん歯科医の方に回してもらおうと考えていました。
ところが、歯科医によるとこの歯茎のダメージは歯周病ではなく、骨に吸収が起こったのが原因。吸収が起こると歯茎が下がってしまうそうで。この時、治療用のスプリントも持って行って、その場で装着しましたが、やっぱり意図していた方向(後方から前にという横の方向)ではなく、どうも前から後ろ(歯の前面から口の中への方向)に力が加わってしまい、この犬歯を後方に押していた…らしい。歯の薄い骨はこういった圧力によって吸収されてしまうことが良くある、とのことでした。これにはちょっとガーンという感じでした。下がった歯茎はもとには戻りません。歯医者の勧めでこのスプリントはしばらくお休みすることになりました。
この時、2年前に彼が勧めて作った「スタビライザー型スプリント、Shore plate」(夜寝ている間に咀嚼筋を休めるという目的のもの)の話になり、「今はもっとお勧めのが出ている」ということで、「Anterior Deprogrammer」なるスプリントを無料で試させてくれる…ということになりました。(口約束なので、本当に無料かどうかはわかりませんが)と、いうのも以前作ってもらった Shore plateは歯科技師のミスがあったので、歯医者もちょっと罪悪感を持っていた様子。Anterior…も、寝ている間に咀嚼筋を休めるのが主目的なので、それほど期待はしていないのですが。

 

かみ合わせを改善させる方法を探す

この顎の不調が起こったのが、ちょうどコロナ1年目の春ころ。つまり、私の顎の歴史はコロナとダブるんですよね。当初は本当にショックで、どうしてこうなったかを何としてでも突き止めたい…と思ったものです。ただ、世の中 原因不明のものって本当にたくさんあるのかもしれません。私が普段 お仕事で会っているクライアントの子たちも然り。体の不調で、数字や映像で科学的に分析できないことって たくさんあるんだなー、と身に染みて感じます。
私の顎も、顎関節自体は痛くもなく、可動域に問題もなく。ただ、咀嚼筋と言われる顔の筋肉がいつも痛い・こっている感じ。これは開咬を治したら、もしかしたら改善するのかもしれません。これからの時間は どの治療をしたら以前に近いかみ合わせを取り戻せるのか…これに尽きるかも知れません。また、ラーメンを前歯で嚙み切れるようになりたい。それが願いです。

 

海外での医療ブログ、どれだけお役に立てるかはわからないのですが、このテーマ 今後も折を見てアップデートしていきたいと思っています。今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。みなさま、あったかくしてお過ごしくださいませ。

 

*1:担当の先生に診断書をお願いした際に、「前歯部開咬」というのは書けるが、開咬になった原因は明らかではないのでこの診断書は出ない、とのこと。