ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

額関節症(TMD) ノルウェー事情アップデート(2021・3)

こんばんは。みなさま引き続きお変わりないでしょうか。久しぶりにブログ更新です。この間に日本でもコロナに関する話題が盛りだくさんでしたね。個人的には実家の母が数日前に一回目のワクチンを接種できて、副反応もほとんどなく、家族としてはちょっと安心しました。これで日本滞在も夢でなくなりましたー。

こちら、ノルウェーでは長い半ロックダウンが徐々に解除されているのですが、先週バーやレストランが「オープン」になったとたん、しかも天気もここ数日良かったことから、大きな公園に若い子たちが数百人単位で集まり 次の日にはごみの山になるという事態も発生…。ノルウェー人ではない私も、この公衆道徳の低さには恥ずかしくなります。そう、そして去年に引き続き高校卒業生たちのどんちゃん騒ぎも5月の憲法記念日を皮切りに始まってしまっています!

humbleness.hatenablog.com

前置きが長くなりましたが、今日のトピックは治療体験ブログということで、顎関節症のお話しをアップデートします。ちなみに、前回のこのテーマのブログはこちら…

額関節症(TMD) ノルウェー事情アップデート(2021・2) - ハンブルネスのひとりごと

 

オスロ郊外の某矯正歯科医院へ…

アップデート2の最後で、H先生から(補綴歯科系の)治療を提示され、考えてしまいました。確かに、開咬(オープンバイト)の状態は改善すると思いましたが、ずれてしまった顎はそれではずれたまま。そんなわけで、先生が紹介状を書いてくれるという、これまたオスロ郊外にある矯正歯科専門医の先生のところで診てもらうことになりました。予約が取れたのは、先週27日。

駅前にある、明るいクリニック。事前にもググってみたところ、星4以上とかなりの評判。出てきたのは、ヨットが似合いそうなW先生。H先生と同じスウェーデンの方ですが、H先生に比べて 分かり易い!*1 「いやあ、マイユニさんね、あちこちで診てもらって、いろいろな歯科情報も読まれてるって、聞いてますよ」と、W先生。これまでのいきさつなどをお話ししたのですが、結論から言うと、またしても「経過観察」が今はいいということでした。うーん、自分でもすんなりと治療に入るとは思っていませんでしたが…。またかあ…。理由はというと、開咬が発生した期間があまりに短いので、今治療をこころみて、額関節に多大な負担がかかると症状が悪化することもある…というのです。(こんなこと、たしか1月に大学病院の再検診でも聞いたっけ。)

H先生からは紹介状や書類は来たものの、レントゲン写真がないとのこと。W先生、もういちどH先生とよく話し合うとのことで、もう少し治療が具体的になったらレントゲンや他の検査もするとのこと。「とりあえず、夏以降ですね」ですと。先生は最新のレントゲンが必要ということで、今回はあえて無駄な検査はしませんでした。そうです、パノラマレントゲンでも取ろうものなら一気に1万円くらいは飛んでいきます。これも、なかなか良心的で良し。

結局、今回は問診とかみ合わせを見られただけだったのですが、やっぱりH先生と専門分野が違うせいか、開咬の原因についての見解も違っていました。「歯自体が動いた」ことも除外できないというのです。それに、「顎位置を動かす治療」というよりも「歯を動かす」方にやはり注目されている気がしました。日本の大学病院などが発行している治療結果のレポートなどで提唱されている「補綴治療や矯正治療ではない、保存的治療」も、どうもW先生は具体的にはご存じないようでした。私の感想は、そうかあ、やっぱりなあー。私が読んだ治療結果レポートはほぼ日本語で、英文がちょっと載っているだけ。もっと、英文中心のが見つかれば読んでいただけるんですがね…。

 

次のステップは

職場の同僚が自分の息子さんの矯正治療について話してくれたのですが、彼はひどいオーバーバイト(出っ歯)で、ぜんぜん物が咬めない状態だったらしいのです。矯正治療後はすっかりかみ合わせも良くなり、そして顎を動かしてもらったため、顔の形もすっかり変わった…というのです。私のはオープンバイトなので、症状や年齢も違うのですが、この話を聞いて「顎位置を変える治療」があるかもしれない、とちょっと希望がわいたのでした。ただ、W先生のように、あきらかにベテランで、しかも博士号まで取られている方に診ていただいたので これ以上の専門家が居るかどうかはわからないものの、矯正歯科医師会のようなところに問い合わせてみてもいいかもしれない、と思っています。

そして、お金はかかりますが 今年は絶対に里帰りしようと決めているので、日本の大学病院で思いっきり検査していただいて、原因を突きとめていただこう…と。もう、やっぱり医療は日本が一番ですよー。(特にこういった命にかかわらない疾患は、こちらは全然研究が進んでいませんので)

とりあえず、「またかあ」と一瞬沈みましたが、命に係わる病気じゃないし…、と自分に言い聞かせ。しゃべらない時と食べてない時は開咬もなるべく気にしないようにして… (と、庭仕事に熱中している時にふと思ったのでした。)

 

そんなわけで、今日は治療体験ブログ(まだ治療にはこぎつけていませんが)ということで、アップデートしてみました。福祉国家ノルウェーも、意外な病気で意外な落とし穴があり、私はすっかりこの落とし穴にはまってしまった感があります。いくら「疾病」といえども、公の治療機関で扱いのない病気や症状は完全自己負担の民間の治療機関に行かなければなりません。私が出会ったいろいろな先生方もこのシステムは不条理と言っていました。またこのトピックについてはアップデートしますね。

さて、今後のブログですが 庭仕事のアップデートや最近一泊で行った小旅行からまた近々更新する予定です。最後までお読みいただきありがとうございました!では、みなさまもお元気で‥‥。

 

 

*1:分かり易いスウェーデン語で思ったのは、ノルウェーに近いヨーテボリの出身か、またはノルウェーにかなり長く住んでおられて、言葉が「Sworsk」スウォシュク…つまりチャンポンになっているか…が、考えられます。とにかく、言葉が分かり易いのは安心材料ですよね。