ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

師走のノルウェー (またあっという間に第二アドベント!) 

職場のセミナーで行った、Voksenåsen Hotell

みなさまいかがお過ごしでしょうか。お久しぶりです。このブログはゆるゆる、まったり、私の個人的な趣味のブログで、なかなか書けずに前回からもう3か月以上失礼しております…。
今日は久しぶりのアップということで、この3か月を振りかえりノルウェーに住んでいるアラフィフ日本人(おばちゃん)がどんなことをしていたかお伝えします。興味がある方は読み進んでいただけると嬉しいです!

 

日本への一時帰国

以前のブログ*1でも綴っておりましたが、80代前半の母の介助のため 夫と日本に半年に一度のペースで一時帰国しております。今回の帰国では、海外在住の弟が本帰国し、実家で同居が始まったばかりで、基本はこれまで通りでしたが、これから私たちの役割がどうなっていくか、様子を見るという感じです。ただ、年一回の病院での定期健診などは半日以上かかってしまうため、休暇中の私の方が時間に余裕があるのではないでしょうか。とにかく、兄弟みんなでそれぞれできることを分担しながら…ということになりそうです。
ちなみに、私たち夫婦は共働きではありますが、夫が50%の障がい者保険を受給していることもあり、普通の共働き家庭よりは経済的に窮屈かもしれません。日本への年2回の一時帰国もコツコツ計画してやっと…という感じでしょうか。あとは、こちらから購入する航空券は日本から買うよりも安いのが助かります。

 

胃の内視鏡検査

今年は夏ころから胃の調子がいまいちで、日本でも実は最寄りの消化器系専門医に行きました。ノルウェーでは、全額負担であれば 好きなように専門医に行けますが、やはりウン万円の世界。普通は公的提携している専門医(公立病院も含む)への紹介状をかかりつけ医よりもらい、まず検査から入ります。日本では「内視鏡検査はこちらでは間に合わないので、帰ってから行ってください。」と言われ、急いでかかりつけ医での予約を取りました。(かかりつけ医への予約も緊急対応を除き、2週間は待ちます。)私のかかりつけ医はWeb予約とWeb診療の対応がありますが、公のサイト www.helsenorge.no で、もろもろの手続きをします。このサイトでは、どの機関がどのくらいの待ち時間かも公開しているので、かかりつけ医に行く前にどの機関で検査を受けたいかを調べるのがお勧めです。例えば、公立病院系だと胃カメラの待ち時間は数週間。で、2023年から公的提携を始めたオスロの民間運営のクリニックでは2週間とあったので、そちらへの紹介状をかかりつけ医より送ってもらいました。

実際の検査では、コーカサス地方ご出身だというベテラン医師にあたりました。鎮痛剤使用はこちらでは 理由がなければ許可が降りません。あらかじめ、精神的な理由から今回は鎮痛剤使用を頼んでおり、医師にもその旨つげると、病理検査などサンプルを数か所とるので、鎮痛剤使用は勧めないとのご意見。なんでも、使用と同時に胃壁が薄くなり、穴が開く可能性が高くなるとのこと。面白かったのが、「日本では穴が開いても大丈夫だけど、ここではやっぱりまずいですよ」のコメント。そうか、救急搬送とかになってもスムーズに事が運ばないのは「ノルウェーあるある」だもんね。やっぱり鎮痛剤なしは辛いは辛いですが、先生の配慮で子供用の内視鏡などを使ってくださり、思ったよりはかなり楽でした。で、結果も良かったので一安心。ノルウェー人医師だとあまりわからないことでも、外国人医師は知識も豊富だな…と感じました。例えば、胃に異常がないのに起こる症状など。食べ物が自分が育った国と違うということも一因としてあるそうです。海外在住のみなさま、長く住んでいても胃が反応するらしいです…。

 

Oslo Met スーパーバイザーコース

11月の初旬、Oslo Met (Oslo Metropolitan University) でのコースに参加しました。こちらはソーシャル・ワークコースの学生さん達の実習のスーパーバイザーを引き受けると無料で行けるコースですが、学生2名以上、しかも違うセメスターに引き受けるというノルマのせいで、2021に始めたものの、終わらずに2年半が過ぎていました。あまり気乗りしないものの、コース修了書をもらうために参加したのです。行ってみたら、コースを受けるだけではなく課題も提出するよう求められ「そんなこと聞いてないよー」状態でしたが、コース修了書をもらえる条件とのことで、教科書を復習し、やっと月末に提出完了。なんとか、パスできましたが、11月は予定外に忙しくなりました…。もちろん、復習などは自分のためになったんですけどね。

 

オープン・ダイアローグ 

スーパーバイザーとは逆に、こちらのコースは前からずっと行きたかったもの。私の職場でもクライアントさんのソーシャルネットワークにどう働きかけるかがずっと課題になっており、偶然知り合ったオスロ市の他の職員さんがオープンダイアローグを導入していると聞いて、その集まりにも数年まえから顔を出すようになっていました。このコース、実は公立病院のAkershus Universitets Sykehus(オスロ郊外の県民対象)が開いており、やはりこの病院の職員や近郊の自治体の事業所が対象だったようです。オープンダイアローグについては、こちらをご覧ください。

www.nikkei.com

フィンランドはお隣ですが、ノルウェーでもこのやり方でネットワークミーティングを開いているところはまだあまりありません。と、いうのもやはり「プロ・イコール・エキスパート」という具合に、専門家が自分のやり方を離れ話の流れを患者さん、クライアントさんに任せるのは難しいからでしょう。このコースは課題の提出はないものの、10時間のスーパーバイジングを受けることと、自分もミーティングリーダーの役割をやってみるというのが必須となっています。私も職場でミーティングを開くべく、同僚にも手伝ってもらうよう頼んでいますが、やっぱり懐疑的なリアクションが返って来る印象です。オープンダイアローグについても後日ブログにてお伝えしていきたいと思います。

 

職場でのセミナー

11月末からこちらでも忘年会シーズンが始まっています。職場では12月1日に忘年会があり、また先週泊りがけのセミナーもありました。うちの事業所は市営ですが、クライアントさんへの支援の一部が有料となっており、ここでの収入が基準を超えると セミナーなどにあてがわれているようです。(もちろん、毎年開けるわけではない…)今回は、オスロのスキージャンプ台、Holmenkollenよりもう少し高いところにある、Voksenåsenにあるホテルでした。実は私はよっぱらいが少し苦手で、こういった飲む機会も得意ではないのですが、職場環境・人間関係向上のために付き合わねばならず、あとからどっと疲れが来た…という具合です。アルコールについては、オスロがある東ノルウェーでは飲まないと「なんで飲まないの?」といった質問を受ける(Drikkepressと言いますが)ことが多く、個人的にはいたってめんどくさい感じです。ちなみに、私はアンチ・アルコールでも何でもなく、ただ単にここではアルコール類はかなり高いし、飲みたいというニーズもないので飲まないだけです。(例えば食事代は職場もちでも、アルコールは自腹です…)

 

寒波と積雪

11月末から数日前まで、最高気温がマイナス2桁の日が多かった気がします。寒いとエネルギー消耗しますよね(と、言っても一向に痩せないですけど)。が、天候は一転して、昨日と今日は25センチの積雪でした。マイナス気温の寒い日はよくお日様も顔を出し、気持ちの良い天候になります。(写真左)
この週末は朝ごはんの後に雪かき作業でした。25センチといっても、雪って本当に場所をとり、これ以上降ったらどこに置こうと悩みます。(写真右)

 

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今日のブログは速足でこの3カ月を振り返ってみました。気が付くと、今日が第二アドベントの日曜日。クリスマスイブまであと2週間…。今年は友人を呼んで、うちでささやかにクリスマスディナーの予定です。
今月中にまた今年のまとめブログが書けたら良いなと思っております。みなさまもお体に気を付けて、元気に師走をお過ごしください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。