ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

2024年 新年 ノルウェー・寒波と生活


年が明け、2週間が経とうとしています。今年もよろしくお願いいたします。また、能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

日本では元旦の震災や2日の羽田空港での事故など、年が明けて痛ましい、悲しい出来事が立て続けに起こりましたが、こちら北欧ノルウェーではまとまった積雪に寒波と、ひと踏ん張りしなければならない毎日でした。今日のブログではマイナス20度越えでどんな毎日なのかをお伝えしたいと思います。お付き合いいただければ嬉しいです。

 

元旦から雪かきに4時間

晦日の夜からまとまった降雪で、教会での持ち寄り食事会に出席していた夫と私もしんしんと雪が降る中、なんとか帰宅しました。ノルウェーは他のヨーロッパ諸国に比べ道が狭く悪いので、大晦日でも除雪車が出てくれたことが何よりも救いでした。インフラが悪いというのは、人口の少なさも関係していると思います。(あくまで、私の個人的見解ですが…)

晦日の持ち寄りパーティで。こんな感じの食事でした。私は巻きずし持参。

 

元旦はこちらも祝日ですが、次の2日からは通常になるので朝から雪かき作業でした。結婚前は私も集合住宅に住んでいて、たいてい管理人さんや大家さんが雪かき作業をしてくれていたので、恥ずかしながら雪かきを体験したのは今の家に住んでから。数年前に除雪機も購入したものの、かなり操作にコツや力が要るのでものの10分でギブ・アップ。

翌日、新年の初出勤でしたが、案の定オスロの街中は除雪もろくにされておらず、もこもこになった歩道を足を取られながら歩きます。うちの方では車道も歩道もかなり即座に除雪されるんですけど…。積雪後のメンテは断然、郊外の都市の方が行き届いていますね。ちなみに、今でも除雪はされておりません…。

 

体に応える寒波

先週の週末は、各地で零下20度越えという寒波に見舞われました。オスロでも6日の未明にかけ、記録的な零下29.3を記録。うちの方も27度くらいの予報で覚悟したのですが、土曜の朝は零下22,3度くらいでした。
もちろん、ノルウェーでもまだまだ寒い地域はありますし、こういう気温は通常数日なので持ちこたえる方法はいろいろあります。私の場合は、上の肌着と下のスパッツ、靴下はウールを使用。日本からまとめ買いの使い捨てカイロも肌着の上に着用。うちの中では、暖炉を毎日のようにつけて温まっていました。(電気ヒーターだけでは温まらない)外出時は帽子・手袋(二重になったもの)、マフラーも長いものをぐるぐる巻きにして口や鼻も覆います。こんな感じでなんとかしのいでいた感じです。
ただ、寒いと体力も落ちますし、職場でもインフルやコロナ、肺炎などで休職している同僚も数人出ています。
小6まで住んでいた北海道ではこれほどの雪や寒さは記憶にないのですが、ツルツルの地面を歩くのは慣れているので なんとか転倒や骨折もゼロで頑張っております。

ノルウェーは脱炭素化が自治体でも進んでおり、オスロでも公共交通機関除雪車もEV化されています。それはそれでとても良いのですが、実はこの寒波でEV車にかなりの問題発生。例えば、寒すぎてすぐにバッテリー切れで走れなくなる車や、充電も普段よりかなりの時間を掛けなければならず。で、結果「運休」となる便が続出しました。そんなわけで、私もクライアントさんの家庭訪問なども普段より倍の時間がかかったり、寒い中バスをずっと待っていたり。エコ志向は大切ですが、こうも運休するとお年寄りや体の弱い方など、深刻な問題ですよね。今現在は寒波は脱して例年並みの零下20度以上(それでも、夜中は15‐18度になりますが)なので、この危機は乗り越えたとは思うのですが。かと言って、職場のEV車も除雪不足で路上駐車スペースも激減なので、移動に使うのは難しいところですね。その辺のところがきめ細かくないのも、「ノルウェーあるある」で、納得。

 

陽が少しずつ長くなってきました

1月の第2週目ともなると、朝も少しだけ早く明るくなってきて 陽も長くなってきた感じがします。太陽も日本よりずっと低く昇るため、一日中「どよーん」としているのですが、もうすぐもっと明るい太陽にお目にかかれそうです。天気も良く、陽も照ってくれると気持ちも明るくなりますものね。

再来週には、オープン・ダイアローグのコースの3回目があります。先日もスーパーバイザーの方に、「このアプローチはノルウェーではまだまだ新しいから、思うように行かなくても、気を落とさずに頑張って」と、激励され、ちょっと元気が出た次第です。

 

そんなわけで、今日は年が明けてからの約2週間の暮らしを綴ってみました。去年と比べると、今年は抱負を立てずに目の前の身近なことから頑張っていこうと思っています。最後までお読みくださり、ありがとうございました。どちらさまも、お体に気をつけて。