ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

ノルウェー版・エクステリアメンテ

みなさま、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。残暑お見舞い、申し上げます。
毎日チェックするYou Tubeのニュースでも、日本の酷暑の模様が入ってきています。私は日本に住んでいた頃も毎夏バテていたので、そのころに比べ今はいかほどに暑いのだろう…と、ちょっと想像できないかもしれません。こちら、ノルウェーオスロ近郊では5・6月は30度前後の暑さが1月ほど毎日続き、水まきやバーベキューの制限もありました。その後は、例年なみの過ごしやすい気候となっています。8月に入ると朝晩は肌寒く、薄手のニットも引っ張り出してきました。そろそろ秋の気配です…。

今日は「ノルウェー版・エクステリアメンテ」と題して、2か月半をかけてやっていた外壁のペンキ塗りについてシェアしたいと思います!

10年に一度の外壁ペンキ塗り

前回の外壁ペンキ塗りから早10年。夫と二人でこの家を購入してから2度目のペンキ塗りがやってきました。日本の友人などに「ペンキ塗りをしている」と伝えると、「え、自分で?」というリアクションが帰ってきます。以前のブログでもお伝えしたのですが、ノルウェー人って一般的に、DIYが大好きな人たちです。(注:もちろん、地域や家庭環境によってDIYが苦手な人も居ます)夫はハンディ一家出身だし、何と言っても自分でやるとかなりの額をセーブできるので、私たちの選択はもちろん自分たちで。業者さんに頼むと、建物の大きさなどにもよりますが、百万円はゆうにかかったことでしょう。

humbleness.hatenablog.com

コロナ禍でも、おうちリフォームがちょっとしたブームとなり、建築資材センターも混んでいた印象です。その延長で、外壁のペンキ塗りも自分でする方が普通にいますが、中のリフォームに比べると、少しハードルが高いかもしれません。と、いうのも一軒家の外壁をペイントする場合、足場を使うのがベターだからです。もちろん、はしごで高い所を塗る方もいますが、よく聞くのが落下事故。私の友人でも背骨を骨折するという重症を負った人がいます…。

道具、ペンキの調達
左:借りてきた足場一式。右:足場を組み立てたところ。

さて、作業に必要なものはどこで調達するかというと…。
足場については義理の弟(小さな農場を持っている)に足場一式を借りることができました。片道1時間半の道を夫と一緒に取りに行ったのが、5月の初め。足場を組むのは素人でもできるのですが、経験や知識がないと安全に組むことができません。水平器で確かめながら下から組んでいきます。ちなみに足場レンタルと足場くみ作業を提供している業者さんも居ます。
10年前と比べ、やっぱり10歳年も取り、足場組み作業もかなり大変に感じました。床部分になる板(で、はしごが付いている)は一枚30キロ以上あったかと思います。
ペンキはネットで調べ、一番安い所で。うちはこちらのお店で買う事が多かったかな。(興味がある方は覗いてみてください。)キャンペーン価格で9リットル入りがおよそ1万円くらいでした。

www.obsbygg.no

このObs bygg(オプス ビッグ)、日本で言うホームセンターと似ていますが、夫に言わせると ホームセンターよりも、建築資材店に近いとか。そうですね、家具とか日用品は置いてないですね。
ペイント用の刷毛などは、Obs byggよりも安く買えるところがあるので*1、お店は選んでできるだけリーズナブルに…。ちなみに、壁の色は10年前に自分たちで選んだ「Sandsten」と窓枠部分は「Egghvit」という色です。(おそらく色コードは日本と異なるとみて、ここでは紹介しませんが…。御覧の通りのクリーム・ライトベージュです。)

 

作業手順

さて、ここで作業手順を…。
足場を組んだら、外壁用洗剤と高速洗浄機を使って外壁を洗浄します。この時、もちろん長い柄が付いたブラシで表面のカビや汚れをごしごしこするのです。最初からかなり体力が要る作業。この後、乾燥待ち。
次は、ご存じの方も多いかと思いますが、剝がれてきた箇所をそぎ落とします。なぜこの作業が必要かというと、ペンキが剥がれる箇所って、下地の木材自体がよく湿っていることがあり、このまま上塗りしてもペンキが付かないからなんです。なので、こすって剥がれ落ちる部分は全部とっぱらって、乾燥させてから プライマーを塗ります。
プライマーまで塗ったら、一日乾燥させ いよいよペイント作業。最近の油性ペンキって、水で刷毛などを洗えるエコ仕様なんですよね。すごく楽になりました。でも、その代わりペンキ自体がすごくもったりしていて、慣れるまでなかなか綺麗にぬれず。表面に刷毛の跡が…と思っていたら、どうでしょう。乾くとわりと刷毛跡もなじんで それほど悪くない。…と、自己満足に浸りつつ、一部の壁を除き、2度塗り 頑張りました。

ビフォー・アフター…。でも写真だと良くわからないかも。

ペンキ塗りのついでに、夫は屋根半分の洗浄もやりました。日本とは違う素材なのかもですが、こちらでも瓦の屋根が敷かれていて、そこに苔が発生するのです。市販の命綱を使って、高速洗浄機でそぎ落とします。私はさすがに高所恐怖症もあって、夫にこの作業は一人でやってもらったのですが、屋根の傾斜がかなり急なので ふんばるのに足がかなりしんどそうでした。日本も瓦屋根だけど、苔対策とかあるんでしょうか。

全ての壁を塗り終え、最後の足場を解体したのが7月末だったので、作業開始から2カ月とちょっとだったでしょうか。これで日本行きの航空券うん枚分をセーブできる!っていうのが唯一のモティベーションでしたかね。7月に入ると雨もところどころあったので、ピッチは下がり気味。でも足場をできるだけ早く返したいので、ほぼ毎週末と最後はラスト・スパートで仕事が終わった後、「ペンキ・ペンキ・ペンキ」…という感じだったので、終わった時の脱力感はすごかったです。

さて、10年後は果たしてどうするのか?(と、今考えなくても良いのですが…。)実はその前にこの家よりも古い夫のコテージ*2のエクステリアメンテが待っております。はあ…。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!みなさま、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

*1:興味がある方のために紹介しますと、やはりBiltema, Jula, Europris, Rustaあたりで刷毛やマスキングテープは調達しています。Coopより安いですからー。

*2:夫が独身時代に住んでいたところで、売却を試みたのはいいものの、買い手がつかず…の物件です。