ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

ノルウェーから一時帰国 準備編

こんにちは。みなさま、お変わりありませんか?私の方は、というと念願の一時帰国を決行し、4日前に日本の実家に到着しました。前回から1年と7か月ぶりです。実家は関東ですが、いやあ、この暑さは尋常ではない感じですね。到着翌日から14日間は隔離のためいやでもうちの中ですので、とりあえずクーラーの効いた部屋でこれを書いています。今日のブログは、ここ数か月をかけて準備してきたことをご紹介する「準備編」として綴っていこうかと思っています。

 

なぜ今の時期に?

まず初めに、一時帰国の背景から。そうですよね、「なんでまた今の時期に」と思われる方がいてもおかしくないと思います。うちの実家には80歳手前の体の弱い母がおり、最近目に見えて老化が進んでいることから、以前より年に2回の帰国が必要なのではないか、と思っていました。とはいえ、本人はいたって自分はまだ大丈夫と思っており、まあ一人でもなんとか暮らしていけてはいますが、日常のルーティン以外はヘルプが必要です。(この辺もおいおいお伝えしたいと思います。)前回の帰国直後にコロナが発生し、予定していた秋の帰国も見送ることとなりました。今年に入り、夏の前に母も私もワクチンを受けられて事で一気に「行けるかも」と、期待が膨らみました。ただ、そのころは日本の入国事情などは全く分かっておらず、情報を仕入れることからスタートです。

 

日本のコロナ水際対策

みなさまもオリンピック関連のニュースで水際対策の話を聞かれたことがあるかと思います。去年の3月から基本的には国境は封鎖され、外国からの入国はビザが必要となっています。うちのノルウェー人の夫は結婚前から一緒に一時帰国していたのですが、今回はビザの壁に阻まれ、断念。日本国籍である私も入国手続きとして、陰性証明書(出国前の72時間以内のもの)やアプリのダウンロードなどなど。ここでご紹介するのはあまりに量が多いので、準備の際フォローしていたチャンネルを貼り付けます。

 

www.youtube.com

このチャンネルでは視聴者さんからの情報、体験談も含め、ダイスケさんという方が詳しい解説をしてくれています。これによると、検査機関からもらう陰性証明では入国拒否のケースがあるということ。(この情報は出発直前に来たヘルシンキ空港内JALオフィスさんからのメールとも一致しています。)それは、日本政府が証明内容の表記や表現にもとても細かい事もあるからで、原則的に日本政府指定のフォーマットの使用となっています。

それから、「変異株蔓延国」という指定もあり、これに該当すると到着後3日間の強制隔離となります。旅行準備期間もスウェーデンが指定されたり(現在は解除)、そして出発1週間くらい前には経由地のフィンランドも指定されてしまいました。いつ変更があるのかは、外務省から送られてくるメールが頼りだったのですが…。自分でも、外務省のページに行ってチェックしたりと、なかなか気が抜けないものがありました。隔離期間中は一切の公共交通機関の利用は禁止なので、空港からはハイヤーを予約。でも、強制隔離になるかならないかで、実家に移動の日にちも変わってきますよね。それで、やきもきしていたわけです。

 

旅の手配

職場では通常5月1日までに夏の休暇予定を作成するのですが、マックスで休暇を取りたかった私は他が休暇を取り終えた後の期間を狙い、それでこの時期になったのです。実際に航空券を購入したのは6月の末。いつも使っているヘルシンキフィンランド)乗り換えです。日程を決める際に考えたのが陰性証明書を出してもらうための72時間前の検査。結局、フライトも毎日は運航していないこともあり、一番速くて高い検査を受けることを決めました。航空券の方は、JAL便がいつもと同じくらいの値段であったので、こちらをゲット。やっぱり、同じくらいお金を払うなら、フィンエアーは乗りたくないのが本音です。(まあ、この辺は好き好きなので…)

それから、空港からのハイヤーも同じころに手配。うちは東京23区外なので、関東と言ってもかなり割高です。でも、他社よりも5千円ほど安い会社を見つけ、こちらで予約しました。*1

 

陰性証明に記入してくれるクリニック

ノルウェーではこういった旅行用のPCRにせよ、通常の無料のPCRにせよ、結果は医療機関公サイトのHelsenorgeに登録されます。本来はこの結果だけで良いと思うのですが、そこが簡単ではない日本の役所。旅行用PCRはみな有料となっており、結果が5時間以内に出る速いPCRや、クリニック独自の陰性証明書はオプションの割り増し料金となっています。日本の陰性証明書フォーマットは手書きでなければならず、そこに医者のサインとクリニックのスタンプまで押してくれるところ…を探すのがちょっとした仕事でした。と、いうのも、多くのクリニックが電話対応はなく、チャットやメールだったのです。しかも、日本のフォーマットを実際に送ってできるかどうかを説明したので手間はかかりました。それから、PCR検査と一口に言っても検査検体をどこから取るかなどで 一つ間違えると入国できないというケースもあり、これもいちいち確認です。

結局、FaceBookのグループ、「Sub Japan」で経験者の方の情報を募り、知り合いから勧められたクリニックで検査を受け、陰性証明書も記入してもらえ、無事に入国できました。

私の航空券はフィンエアーの公式サイトから購入したのですが、こちらで購入の場合は48時間以内の変更が無料だったのです。夏の間ずっと働いていて、しかもノルウェーでも変異株が徐々に増えていた時だったので、「万が一陽性」の場合に備え 検査を72時間を切った時点で早めに受けました。直前で陽性が出たら、航空券の変更も有料になってしまいますもんね。

 

準備完了…

さて、検査を受けたその夜にもう陰性の通知が来ました。この時点で日本に行けることが決定。次の日に記入してもらっている陰性証明書を受け取りに。この日は職場では私の誕生日ランチをチームリーダーが開いてくれ、ちょっとほっこりするエピソード。花束までもらってしまいました。いつもはかなりくせのあるチームリーダーも、いいとこあるじゃん…ですかね。同僚などにも「日本でいい休暇をねー」と送り出されました。

 

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いつも通っているオスロのTorggataの風景もしばらく見納めです。ノルウェーでは9月13日の国政選挙を控え、政治家のポスターなども張られていました。

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Torggata

出発前日。今回同行できない夫はしょんぼり。私もしょんぼり。日本人の伴侶を証明する戸籍謄本があればビザも申請できたのですが、その謄本も3か月以内のものが求められています。今回は私一人で行って、謄本を役所で取ってきて次回に備えるという目論見です。しかし、こうして日本に来て思いますが、母がいるのでうちのなかでもソーシャルディスタンス、マスク着用だし、14日間も缶詰なのはやっぱりしんどいです。そこにノルウェー人の夫が居たら、やっぱりしんどくってストレス溜まってしまいそうでした。次回一時帰国の際にはワクチンパスポートの提示で14日間が短くなるとか、など もうちょっと緩和してくれることを期待します。

さて、無事にこちらについたわけですが、次回ブログでは実際の移動や検疫で体験したことを綴ってみたいと思います。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

*1:AS国際ハイヤー  料金がネットで見られて、その通りの金額を払ったのでとても良心的だと思いました。次回、もし必要ならまたこちらにします。