ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

ノルウェーから一時帰国 日本入国編

みなさまこんにちは。お代わりありませんか?東京を含め、日本全国 ますますコロナ状況が悪化していますね。私は今日で隔離7日目。ちょうど半分まで来ました。以前オスロで半ロックダウンのような状況を経験していますから、「日本もやればいいのに」と思っているのですが。自分は隔離中ですので、怖いという気持ちはありませんが、これで出勤して満員電車や人の多い駅を通らなければならない方々はさぞ 不安だろうな…と、お察しします。

さて、前回に続き 今日も一時帰国についてのブログです。ノルウェー出発から経由地ヘルシンキや、羽田空港での検疫について綴ってみたいと思います。(長文注意です!)

 

オスロ(OSL)-ヘルシンキ(HEL)

あらかじめ、空港のHP*1で情報を確認すると、チェックインに時間がかかるのでいつもよりも時間の余裕をもって…とありました。夫に車で送ってもらい、チェックインカウンターの前にならんだのは、午前9時。初めのヘルシンキへのフライトの3時間も前です。私の他には女性が一人。次々にその列に並ぶ人が来たのですが、せいぜい15組くらいでしょうか。結局、すごく典型的ですが、カウンターが開いたのは通常通りの2時間前。

さて、すぐ後ろで並んでいるノルウェー人の家族連れの話が聞こえ、彼らも日本に行くのを耳にしました。なんでもノルウェー大使館関係の方で、ディプロマットパスポートを持っているとか。私の前の女性が呼ばれ、見ていると複数の書類を見せ、15分ほどかかっていました。私の番が来てカウンターに行ったところ、なんとマニュアルらしきものを見ながら、すっごくわかってなさそうな雰囲気でした。「しょっちゅう変更になっているのでね…ちょっと待ってね。」と言いながら、マニュアルをパラパラめくっています。そのうち大使館の家族連れが隣のカウンターに来たので、すかさず「あのお、となりの人たちも日本行きですよ」と教えてあげました。そこで、二人の職員さんがあれこれと相談しながら、なんとかチェックイン(本当はオンラインチェックイン済みだったので、荷物のみ)終了。

ヘルシンキまでのフライトはこれまで乗ったことがないくらい小さなプロペラ機。飛行機が苦手な私ですが、もうこれに乗るしかしょうがない…とあきらめました。当然、無事に着いたのですが。小さな機体のせいか、いつもより長く時間がかかって、約1時間50分のフライトでした。途中乱気流もなく。まずは、ほっと一息。

 

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プロペラ機…。68人乗り。

 

ヘルシンキ・ヴァンター空港

さて、機体を降り早速パスポート・コントロールへ。いつも思うのですが、本当にこのパス・コントロールってインフォメーションもわかりにくく、そして審査の方々もイカツイ感じで、ちょっとストレスな場所です。案の定、今回は自動通り抜けの機械が停止で長蛇の列になっていました。最初、間違った列に並んでいたのですが、乗り換え時間は2時間あったので、焦らず良かった…。ただ、日本行きの飛行機って、空港の拡張後は遠くの方になってしまったんですよね。居心地はいいスペースではあるのですが。タックスフリーも、他のブログなどで拝見していた通り、半分以上は閉まっていました。

出発三日前にJAL現地事務所さんからメールが来ていて、搭乗口で入国書類の確認があるとのこと。これも他で聞いていた話です。前回ブログでもお話しましたが、一番左右するのが、陰性証明書。これは文章の表現などの違いで、入国拒否となられた方もいたことから、JALさんでも日本政府のフォーマットを使うように、あらかじめ勧められていました。私の書類は、大丈夫でした。準備の時に時間と労力を使ったのが報われました。陰性証明書の他にも自分でネットリンクに行って記入する「問診表」というのがあり、記入後に来るQRコードもチェックされたかと思います。それから、接触確認アプリと、My SOS という入国者健康確認センターとのやり取りに使うアプリのダウンロードも確認されました。

 

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JAL搭乗口手前にあった、クリスマスコテージ。おしゃれな空間です。

 

ヘルシンキ(HEL)-羽田(HND)

なんだか、JALの飛行機を見てはずかしながら、一瞬「うるっ」っと来た私。そうですよね、自分の国に行くのも1年7か月振りですからね。実は出発1週間くらい前に航空券を購入したフィンエアーのオフィシャルサイトで同じ航空券がどのくらいの値段か調べたのですが、この時点でエコノミーはなく(プレミアムエコノミーのみ)、しかも成田行きのフィンエアー運航フライトも増便で出ていたので、てっきり満席なものだと思っていました。ところが、機内に入るとCA さんが一人ずつ挨拶に来てくれ、「今日は御覧の通り、10名様のみです」ですって!!はあ、席の移動も自由だったので、もともと取った2人掛けのところと、寝るために移動した4人掛けの6席も使わせていただきましたよ。席では入国時に必要な書類をまた3つほどいただき、早速記入。誓約書、健康カードと税関の書類でした。食事も個々に持ってきていただき、なんとも良いサービス。トイレも10人だったので、きれいでした。

フライトは台風10号の影響で当初揺れると言われていたのですが、全然大丈夫でした。(この時期の移動はちょっと緊張する私です。)機体を降りる際も、パーサーのような長の方がわざわざ個人的にご挨拶くださり、「ノルウェーじゃ、ありえねー」と一人で感動しておりました。

 

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もおすぐ日本!

 

いよいよ入国手続き

フライトでは、1-2時間眠れたでしょうか。でも、こんな大事な場面では、人間目がさめるものですね。以前読んだ情報どおり、まるでオリエンテーリングのように いくつものチェックポイントに送られます。まず、航空会社の方が全員を第一関門に導きます。ここではまず、例の陰性証明書を提出。やはり、出国前の72時間というのを念入りにチェックされていました。でも、無事にクリアー。いやあ、これでもう送り返されることはない…と、安心しました。お次は、健康カードに抗原検査用のシールを張られ、他の書類とアプリのダウンロードをチェックされます。お次は、検査サンプル採取、で一応三方を仕切られたブースに分かれて、唾液を採取。(順番もしかして間違えてるかもしれませんが)この後、アプリの使い方を説明される場所と、問診票のQRコードを提示する場所がありました。この一連のチェックポイントは空港内の使用していないゲートなどを使って作られたもので、通路にはトイレはあるのですが、ほとんどは閉鎖。一番最初にオープンしていたトイレはアプリ説明のポイントだと思います。なので、やっぱり他の皆さんが言われていた「機内でトイレに行っておいた方がいい」は、正解です。チェックポイントの後は、検査結果発表のポイント。ここは自分の検査番号を口頭で読み上げられます。が、大体同じ便で来た方々が呼ばれていたら自分の番もわかります。ここでも、幸い陰性でした。これで、実家に行けることが決定。(陽性な場合は、国の隔離施設に直行だと思います。)よくされた同じ質問は、ヘルシンキでは入国しなかったか、解熱剤などは飲んでいないか、など。

コロナ禍で初めて来る日本ですが、皆さんマスクはしているものの、職員さんの中で皆さんがソーシャルディスタンスをきっちり守っているわけではない、と感じました。特にスマホアプリ説明の方はちょっと近いかなー、と思いました。

 

ハイヤー

さて、一連の入国手続きは陰性カードというピンク色の紙をもらい、パスポートにスタンプをもらい、荷物を引き取って終了。ここでも、私のスーツケースにはJALさんから、手書きの「ありがとうございました」のメッセージが。「ありえない、ありえない…じーん。」結局、すべて終わって出てきたのは午前10時半。飛行機を降りてから約1時間半でした。実はお盆前ということで、もっともっと混雑していると思ったので、ハイヤーは到着時刻の5時間後に予約を入れていたのです。3時間半も待つものなあ、と思い、ダメ元でもいいから運転手さんに聞いてみようと連絡したところ、なんと12時過ぎに空いているので時間変更OKでした。空港から実家までは40キロくらいの道のりでしたが、途中私が住所を間違えてお伝えしていたことが判明。それも嫌な顔をせず、時間変更も追加料金もとられず、親切で良心的な会社でした。お世話になりました。

 

まとめ

本当に緊張の入国手続きでしたが、旅も手続きも無事に済んだこと 感謝です。検査結果発表の前の最後のチェックポイントで、どの程度が「不要不急」に当たらないか伺いました。具体的に、うちの母は高齢で、母に二人分の食料の買い物をさせるのはちょっとかわいそうだ、と伝えたところ 「ああ、そういう人道的な理由でしたら、食料品の買い物は大丈夫です」との返事でした。ただ、ノルウェーで人道的な理由に値する「健康維持のための散歩」は、不可とのこと。まあ、仕方ないですね。あと7日間、頑張りたいと思います。では、今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

*1:https://avinor.no/en/airport/oslo-airpor, 英語バージョンです