ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

オープンバイト・アップデート 2025年・夏

みなさまこんばんは!お久しぶりのブログ更新です。
1週間ほど前まで介護帰国のため日本におりました。数年間、このブログでも取り上げている私のオープンバイトの原因・治療法に関して、今回の帰国では飛躍的前進があり、時差ボケも残る中、さっそくシェアさせていただきたいと思います!

 

オープンバイト、前歯部開咬

5年ほど前にかみ合わせが急に変わって前歯部開咬(オープンバイト)という状態になってしまいました。最初は顎の違和感、次に会話が少し困難になり、気が付くと前歯が閉じなくなっていました。最初はノルウェーで数か所の専門クリニックを受診。オスロの大学病院では変形性関節症と言われたものの、オープンバイトを閉じるなら矯正歯科を探して行ってくれ…と、まあなんとも患者に全く寄り添わない態度を取られました。また4年前に日本の2つの大学病院でも検査を受けたのですが、結果は「原因不明」。かみ合わせの変化は、下あごの位置が変化した(下の顎が後方に回転)のが要因なので、歯を動かす矯正治療にはなかなか踏み切れず。ど素人ながらも、文献を読んで治療法を探す日々が続きました。ネットで検索しては、顎関節症に強い歯科医院を見つけて受診したり…(でもやっぱり原因はわからず)そんなこんなで、気が付くと5年の月日が経っていました…。

 

東京市ヶ谷、グリーンデンタルクリニック *1

昨年、ブログを読んでくださっている方から、顎関節に特化した理学療法のクリニック*2を紹介していただき、これまでとは違った見解やアプローチで、ちょっと希望がわいたのも記憶に新しいところ。前回帰国からオンラインカウンセリングを2回ほど受けて、運動療法のフォローアップをしていただいていました。
グリーンデンタルクリニックの先生は、理学療法のK先生とも協働されている方で、先生から受診されたらどうですか、と言われていたのです。そうこうしているうちに先の読者さんも受診され、とっても良かったと受診を勧めてくださったのです。とはいえ、これまであちこちで検査しても「原因不明」だったことから、正直 期待はゼロだったのですが…。

 

5年越しの迷走に終止符

これまで受けた数々の検査もそれなりに丁寧ではあったのですが、こちらでの検査は顎関節のレントゲンやCTも含めかなり丁寧。もちろん問診だって、この5年の流れを辛抱強く聞いていただいて、なんとも恐縮な限り。またこれまでしたことがない、舌の筋力や口を閉じる筋肉の筋力なども計られました。びっくりだったのが、問診票で「口が乾く」と答えたことから、「無呼吸症」うたがいの見解も伝えられました。

S先生(実名はクリニックのHPで出ていますが、とりあえずイニシャルにしておきますね)は、論文も出されていて、研究熱心な方。これまで調べた文献などにはヒットしていなかったのですが、もしかすると私が「運動療法」については無知だったために検索ワードに入れていなかったかもしれません。それに、すごい先生に限って物腰も柔らかくて、とにかく何でも質問できそうな感じの方でした。ただ、これまでの先生方が、「うーん、ちょっとこれは…わからないですね。」と、うなっていた私の症状に関しては、さまざまな検査や問診から、総合的に原因や治療法も提示していただいたのが、本当にびっくりしました。これで私の5年に及ぶ迷走に終止符が打たれた感じです。
まず、顎関節症の診断は下りませんでした。両方の下顎頭に吸収(平坦化)が異なる規模であったものの、「顎関節変形症」(額関節症4型)の診断がくだるほどひどい吸収ではなく、「この程度」はかなり多くの方に起こるそうです。ただ、なぜそれが下顎頭後方回転につながったのかは 先生によると「何かがきっかけで…」だそうです。口呼吸や仰向けに寝ることが多いので、それがずれた原因かもしれませんし、数年使っていたマウスピースも関係していたのかもしれません。ところで、他歯科医院で作っていただいた「スタビライザー型スプリント」ですが、こちらは表面が平らになっていて、奥歯が当たらない仕様でした。奥歯がかみ合わないことで、咀嚼筋を寝ている間に休ませる目的だったのですが、S先生いわく、これも顎が後ろ向きに下がってしまう可能性を生み出している…とのこと。顎がずれていかないようにするストッパーがないという意味で。そういえば、開咬治療で奥歯を削ったりすると開咬がひどくなるというのはあちこちで読んでいたので、顎が後ろ向きに下がる人って割と普通にいるのかあ、という理解をしました。結果、新しいスプリントをクリニックで作っていただきました。(リポジショニング型スプリント)

 

治療法 =  運動療法

さきにも触れましたが、S先生は運動療法の論文を書かれた先生。まず、舌の筋肉をチューインガムでトレーニングする。それで、就寝時に舌が上あごの裏にとどまるように改善。また、下あごに直接アプローチする方法としては手を使ってあごを引っ張るなどがありますが、私の場合は口にコットンを入れて下顎先端を下から持ち上げる運動を提案されました。コットンを入れることで「てこの原理」となり、顎の角度に働きかけるもの。また、これと併用して咬筋マッサージや顎関節を動かす…などなど。ちなみに、クリニックで顎関節症についてのHPが立ち上げられていますので、これも下に貼り付けます。*3 こちらでは質問などをメールで送ることができ、なんとS先生自らが答えてくださるようです。私も受診の前にこちらのメールで問い合わせをしてみました。なにせ、「原因不明」でずっと来ていたもんで…。

さて、S先生に思い切って 私がイスラエルまで行って受けようかと真剣に考えていた、「顎間牽引法」の治療法について尋ねてみました。これは上下の歯に針金をつけて、縦方向にゴムで顎をひっぱるという治療法。てこの原理もされていて、やはり口の中に高く盛られたスプリントも入ります。先生によると、私の骨の吸収は、イスラエルの論文の患者さんに比べ本当に軽いものなので、この治療は不適応…。ポジティヴに解釈すると、このような治療をしなくても治る見込みがある… らしいのです。ただし、今日明日、ではもちろんなく、地道に運動療法を行う事が必須とのこと。

 

今日のまとめ

いやー。なんて言ったらよいでしょうかね。私の顎に起こったことを簡単に言うと、おそらく口をぽかんと開けて寝ることによって、下顎が後ろにさがって、オープンバイトに…。それがちょうど顎の骨が吸収していたタイミングだったのかもしれません。で、毎日少しずつ変化していったんで、数か月経つまで変化にも気が付かなかったという。そんなこともあるんだー。と、いうのが感想。それから、本当に原因を突きとめていただいて、迷走が終わって ほっとしました。これまで読んできた文献の情報が先生の説明ですべて腑に落ちた感じです。あとは、指示通りに自分でできることを頑張ってやるしかない、ですもんね。ああ、でも何か自分でやることで改善につながるっていうのも、ありがたいです。とにかく、「矯正しかない」と言われずに良かったー。

顎ケアラボのK先生、グリーンデンタルのS先生には感謝しかない…。(ちなみに、このお二方で本を出版されるそうです。なんでも医療関係者向きだとか)また、連絡をいただいて情報共有させていただいている読者さんにも超・超、感謝です。よくぞ連絡を取ってくださいました!

と、いうわけで、万が一 他にも悩まれている方がいらっしゃるかもしれない…と思い、クリニックなどは実名で紹介させていただきました!関東なんで、遠方の方もいるかも知れませんが…。でも、私が十分遠方で、それでも治る見込みはあると言われているので。やってみる価値はあるかもしれません。

さて、顎関節症の診断が下りなかったため、今回のブログからは「オープンバイト・アップデート」と題名も変更しました。また、どうなっているかアップデートいたします。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!