ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステミックカウンセラーのブログです

額関節症(TMD) ノルウェー事情アップデート(2021・1)

こんばんは。お変わりありませんか?今日のブログでは顎関節症アップデートを中心につづってみたいと思います。最後にノルウェーでのコロナ状況も載せますね。

 

これまでのいきさつ

このトピックのこれまでのいきさつです。まず、私は昔から歯ぎしりや食いしばり(総称、ブラキシズム)があります。2017年から歯を守るためのマウスピースを就寝時のみ使用。これは今年の7月まで続きます。

2018年ころより、なんだか顎関節が急に固まって口が思うように動かなかったり、などの症状が現れたことにより、一念発起して2019の春ころからオスロにある「TMDクリニック」(カイロプラクター)へ通いだしました。こちらは自由診療なので、一回5000円ほど。職場からもうちからも行きにくい場所にあったり、思いの外あまり効果が実感できなかったりで、この年の暮れには月1くらいになっていました。先生に、「ブラキシズムは治すの大変なんだよね」と言われたこともあり、期待も半減。

2020年3月。日本で見逃されていた大きな虫歯を地元歯科に見つけられ、治療。これがもとでものすごい知覚過敏に苦しめられました。5月末には話すときに奥歯がカチカチと当たるようになる かみ合わせの異変。歯医者の勧めでスタビライザー型スプリントの一つで、「Shore plate」を7月に作成。このマウスピースははめている時に全部の歯が上下で当たるとうものです。このころより、開咬(オープンバイト)を指摘されたのですが、私本人はかみ合わせの変化にはあまりピンと来なくて、ショッキングな事実に気づくまでこの後、数か月を要しました。

2020年10月、Shore plateの最後の調整の時 大事にしていた(?)親知らずを全部抜くように歯科医からの再度のごり押し。歯科医いわく、開咬を治すには親知らずが邪魔になっているとのこと。このすぐ後、「そういえば、もともと開咬ではなかったのではないか?」という考えがよぎり、なんと!昔の写真では前歯上下はかみ合っていた、ということが証明。

ちょうど同じころ、かかりつけ医から大学病院に紹介状を書いてもらえることになり、*1 オスロ大の口腔外科に行ったのが10月末。ここでは、開咬が額関節の変形によるものと診断されました。ところが、外科的治療以外の治療はしないと言われ、もちろんそんな状態ではないことから、あっさり帰されてしまい 地方自治体の患者オンブズマンさんと相談のうえ、クレームを出すことに…。自分の病名や病状、治療法などをノルウェーの各団体などに問い合わせたり、日本の学術レポートなどを読んだり、忙しい日々が続きました。このクレームには 日本での治療法などを載せたレポートも2・3同封。12月末、再検査の返事が…。

これと同時進行で、歯科医にはオスロ大歯学部のクリニックとそこの先生の一人が週一でお勤めのドランメン市にある民間クリニック、二か所へ紹介状を送ってもらい、ドランメンの方から初診の案内が…。それが先週木曜日でした。

 

オスロ大学口腔外科 再検査?

1月14日、再検査(再診断)へ。行ってみると、前回は若いお兄ちゃん医師だったのが、今回は私くらいの中堅医師。最初に私のクレーム内容と、どうして欲しいのかを聞かれ、かなり丁寧に話し合う機会が持てました。結論を言えば、外科的治療以外は経済的な理由で大学病院では提供していない…とのこと。そういうお金のかかる治療は、歯科専門医に行ってくれ、というわけです。この先生、もと矯正歯科医だったらしく、矯正の話ばかり出されました。ここで、私の反応は「やっぱりね」。

ただ、少しだけポジティヴだったのは、額関節の変形が進行性か否かをみるのに、1年後に再検査してくれることになりました。それから、リウマチ系の病気もあるかを検査した方がいいと勧められ、かかりつけ医に紹介状を書いてもらうよう促されました。(この先生が書いてくれた方が全然早いんですが、余計なことは極力したくない、という典型的な態度ですかねー。)

この件をオンブズマンさんに伝えると、再クレームするように勧められました。

 

ドランメンの専門歯科医

紹介状を書いてもらったのが、とある専門歯科クリニック。H先生という、歯学部の教授をされている、補綴課の専門医です。が、もう一つの肩書がBittefysiolog といって、かみ合わせの専門医でもあります。通っているオスロ理学療法士の先生の著書にも執筆されており、TMD関係ではかなりの経験を知識がある先生と期待が持てます。

先生にこれまでのいきさつやら、口腔外科での診断書を見せ、丁寧に話を聞いてもらいます。私はいろんなことを割とはっきり言う性格ですが、例えば、「歯学部クリニックからはどのくらい待つかわからないという内容の手紙をもらった」と話すと、「ああ、あそこは教育機関で、クリニックは生徒を学ばせるものだから、コロナでクリニックはかなり縮小されているんですよ」と、嫌な顔をせずに丁寧に答えてくれました。おそらく先生、職人肌で自分でなんでも見たい・診断したい方なのでしょう。病院からの診断書にはぜんぜん何も載っていない、と言われ、ここでもCBCT取り直し。このあと、なんと、「かみ合わせの変化に対して、額関節の変形が小さすぎる」と、もしかすると開咬は他の原因があるのではないか…と言いだしたのです。そこで、持っていったマウスピース(スプリント)を全部見せました。先生、一個一個丁寧に写真を取られ、いついつ使用したかのメモを取っていました。(やっぱ、職人っぽい! 妥協は許さないノリですわー。)この結果、開咬がマウスピースと関係があるかを見極めるため、今日からマウスピースなしで就寝するよう指示されました。もし、マウスピースが原因ならかみ合わせが変化してくるはずだ、と。

それから…。診療時間は1時間を過ぎ、次の患者さんが待っているのに、模型を作るための型をとり、なんでもこの模型を作って顎が動いたのか、歯が動いたのか 見てみるそうで、しかもCBCTも知り合いの専門医に見せて意見を聞く…そうです。

今日のお会計は約3300クローネ。(3万5千円くらい?)これでも、1930クローネの国からの補助金が入っています。まあ、日本の自由診療を受け、1,5時間見てもらったと思えば納得かあ…。今回、診断結果ははっきり出なかったものの、これだけ丁寧にいろいろ見ていただいて、しかも先生自ら「宿題」までされるというのですから…。

 

ジレンマ

さて、今日で数日が経ちましたが、はっきり言ってマウスピースなしだと、とても不安な感じです。よく寝ている間に「カックン」と口が閉じたり、「がっちん」と噛んでしまってその衝撃で起きたりするので、心もとないのですが。日本でTCH*2を治すと顎関節症も治癒できるという見解がありますが、この先生がたはマウスピースの長期使用を反対されています。いずれにしても、マウスピース依存を一生続けるわけにもいかないことから、ドランメンのH先生のお言葉を信じて この不安と戦うしかないですね…。

 

さて、ここでコロナ事情ですが… まさかのいきなり半ロックダウン!

金曜日。地元で2・3週間おきに通っている理学療法の先生からSMSが入り、月曜の予約はあちらからチャンセルになった旨。なんでも地方自治体のコロナ新対策を受け…てとのこと。「なんだろー、聞いてないな」と思った矢先、主人から「となりの市がロックダウンになった」と聞きました。そうです、英国から来た変異ウィルスが隣の市(ちょうどオスロと私の市の間に位置する)で17件発見され、いきなり金曜の昼12時からスーパー薬局を除く全部のお店や飲食店が閉店となりました。この市に住む多くの人がオスロに仕事を持っていることもあり、次の日の朝、政府の会見でオスロオスロの南に位置するFollo地域を含む10の地方自治体で厳しい対策が取られることになりました。外出禁止令にはならなかったものの、うちの市・オスロでもスーパー・薬局以外は閉店命令です。この政策って、3月の時よりも実は厳しいようですが、やっぱり変異ウィルスを徹底的にコントロール下に収めたい趣旨です。うーん、実は1月に入ってアップダウンはあったものの、かなりコロナ数値下降してきていたんですよね。仕方ないか。

半ロックダウン、1月31日まで続きます。

 

さて、今日は顎関節症が中心でしたが、このトピックは今後もアップデートしていきたいと思います。日本のネットを見る限り、マウスピースで変化した開咬はマウスピースを辞めても治らない、とあったのですが。H先生、かなり自信ありげに「いや、歯は毎日動いているから変化はありますよ」と言っていたので、とりあえずこの方を信じますか。ちなみに、この先生スウェーデンの方。あー、さすがだわ、と思わずにはいられませんね。やっぱりスウェーデンは歯科系はこっちより全然進んでる。

てなわけで、皆さまも引き続きご自愛ください!

 

 

*1:福祉国家のマイナス部分ですが、自分がいくら専門医に行きたくてもかかりつけ医が許可しないと紹介状がもらえません。この時はMRを取り終えて、結果にちょっと気になる記載があったため。んじゃないと、まったく無理だったでしょう。

*2:Teeth Connecting Habitの略で東京医科歯科大学の偉い先生が提唱されているやつですね。私も実はTCHをなくすべく数年前から自己トレーニングしています。