みなさまこんにちは。新しい年、2025になりました。今年もよろしくお願いいたします。さて、新年早々こんな話題で申し訳ないところなのですが、今日はノルウェー版終活について。
昨年のクリスマスディナーに十数年来の友人のところに招待されたのですが、その時にいろいろ話を聞いたのがまさに彼女の終活。彼女は夫と同い年で独身なのですが、もう20年以上前から自分が事故などで障がい者になった場合や 遺産分配の事をいろいろ考えていたと言います。子供がいない私たちにとっても、実はすごく関係のある問題。とっても勉強になったので、ノルウェーの終活事情についてご紹介したいと思います。
まずは将来的委任状(Fremtidsfullmakt)から
職場に同性のパートナーがいらっしゃるボスがいるのですが、そのボスからも「君たち夫婦は将来的委任状はちゃんと書いてるの?」と、聞かれたことがあります。それは何かというと、夫婦の片方が事故や病気で意思疎通ができないほどの健康状態(例えば、認知症)になった場合の自分の財産の運営や管理などを相方に頼むためのもの。また、延命治療をする・しない、終了する判断も任されます。え、夫婦なら委任状なんか必要ないんじゃないの?と、いうのが私のリアクションだったのですが、なんでも委任状があることで相方の銀行口座にアクセスできたり、法的な手続きがスムーズになるそうなんです。
また、夫婦だと「相互委任状」となりますが、いずれ(多くの場合は)どちらかが先に天に召されることも考え、その後にやはり同じように子どもがいなくて 誰か第三者に委任する場合、新たな委任状も必要になってきます。「将来的…」と明記することで、今は無効だが、将来的に状況がそうなった場合に適応、という事ですね。二人の証人の前でサインする必要があります。
委任状そのものは、ノルウェーでは割と日常的に使われるものです。例えば、夫は持病があるので薬局で薬を取りに行くことが多いのですが、委任状を提出しているので、私も彼の薬を取りにいけます。仕事でも、クライアントさんの必要に応じて委任状をもらうので、必要な機関にアクセスできる仕組みになっています。なので、委任状自体はなじみがあって、割と簡単に作成できる書類かもしれません。
遺言状(testament) は必須
一方、委任状よりも少し手間がかかるのが、遺言状です。私たちの場合は、どちらかが先に召された場合は、「Uskiftet bo」と言って亡き相方の遺産をそのまま相続する形になります。(法的な相続人がいた場合は、異議申し立てによってその際、自分の相続分を要求できるそう…。よくありがちなのが、再婚などで、相方にもともと子がいた場合など。)
私の友人はどうして遺言状が大切と思っているかというと、彼女は兄弟が多かったためご両親の遺産分割時はかなりもめたというのです。日本でも、今年から後期高齢者が人口の5人に一人というので、相続とか遺産分割とかメディアでも良く目にするようになってきました。相続人たちの意見が合わないなどは、万国共通、こちらでも「あるある」です。「実家じまい」または、親が亡き後の実家の片付けも誰かがしなければなりません。が、友人も私たちも子どもがいないので、持っている不動産や所有物の整理や売却などは誰がやってくれるか、まったく白紙の状態です。そこで、友人曰く、後始末をしてくれる親族をこちらが指名して、その親族には多く分配する…などを遺言に書いておけるというのです。しかも、その親族にあらかじめ確認を取らずとも、「自分の希望」という形で良いらしいです。
遺言状については、夫も私も少しずつ勉強し始めている段階で、委任状同様、二人の証人の前でサインする必要があること、またかなり細かい規定があるので、それに乗っ取って作成すること…が今のところ得た知識です。友人は、この部分は弁護士に着いてもらっていたそうですが…。弁護士の費用を考えると、自分でなんとか勉強してできるところまでやってみるか、という感じになってきました。
日本と違い、ノルウェーでは「持ち家」が税金対策でも優遇されていますから、マンションにせよ一軒家にせよ、不動産を持っている人の割合が多いかもしれせん。それにともない、こういった遺産整理の必要性も大ですよね。夫も私もこの話題が今年の重要課題になりました。とにかく、このクリスマスは友人とかなり色々な話ができ、この中の一つが終活についてだったわけです。
ここ数年の私の抱負は「断捨離」だったものの、夫はあまり終活のための断捨離には気乗りしないようで…。去年はTemu(通販ですが、これまで手に入らなかったような、色々なものが買えるので、ノルウェーではまっている人は多いです。)を使い始めて、なんだか物が増えているような気もしています。今年は、断捨離に加え、この必要書類を作成するというのが、抱負になりました。さて、今年中に終われるものなのか…。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!