ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

ノルウェーから一時帰国 隔離期間編

みなさま こんにちは。引き続きお元気ですか?今週になってここ関東地方の天気も回復しましたが、また猛暑となり、実はちょっと熱中症気味…。ノルウェーでも7月末に熱中症になったので、今日はクーラーの効いた部屋でおとなしくします…。

隔離は11日目となりました。「やっと」という感じです。ブログは前回、前々回に引き続き一時帰国トピックとなります。私も帰国前は気になっていたのですが、やっぱり隔離期間に何が起こるのか…気になりますよね。 

 

自主隔離期間について

まず、到着後の入国手続きでいろいろな説明をされますが(前回ブログ参照)、こちらの小冊子が渡されます。

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わたされた小冊子。厚生労働省HPからもダウンロードできます。

飛行機の中で渡され、入国時に出した書類のうち、「誓約書」がありますが、これはこの待機期間中のルールを守りますと誓約する内容になっています。これを破るとどうなるか、というのも 表紙ページの一番下にありますが、氏名などを公表されることがあるそうです。外国籍の方の場合はもっと厳しく退去強制の対象になることがある、とのこと。

この14日間は原則自己隔離となり、食料品の買い出し以外は外出不可とのこと。私はこれまでにスーパーに2回買い出しに行って、近くのコンビニにも2回行きました。この他、母のかかりつけ医への付き添いも、かかりつけ医の許可を得て行ってきました。どうしても、私が行って話をすることが必要だったからです。自分にどこか(コロナ以外でも)体の不調が現れた時は自治体の保健所に一応連絡するとも記載されています。私は7月のベリーつみの後、どうも股関節が調子が悪く、昨日は保健所に電話を入れてみました。なるべく期間終了後に受診していただきたい、とのことでしたが、やむを得ない場合は受診機関の了解を得て、行ってもいい…とのこと。今日はとりあえず様子見です。

 

入国者健康確認センター

実際にどうやって帰国者を監視しているかというと、ダウンロードさせられたアプリのMy SOSが、連絡ツールとなっています。

 

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My SOS

写真左から、通常画面と各種メニュー。真ん中がコンピュータが掛けてくる通話の通知画面。この通知の後、数分で通話が来ます。画面には自分と背景が30秒映るよう指示されます。これは最初は午後の遅めの時間(18時とか)に来ていたのですが、最近は午前中だったり、日に2回の時もあり。最後、右側は大体毎日11時ころ来る通知で、メニューにある「健康状態報告」で質問に答えます。質問その1は本人と同居の家族の中で37、5度以上の熱があり、体調不良の人はいないか。質問その2は息苦しさや倦怠感などの症状はないか…です。写真は在りませんが、この他に 今の位置情報を登録するよう促される通知もあります。この時はメニュー画面の一番左ボタンを押します。

いつもマナーモードを解除するよう指示されたのですが、私の場合マナーモードではなくても どこか他の場所で充電していて通知が聞こえなかったりで ビデオ通話通知を受け取っていたのが30分前だったり、同じく現在地報告も1時間以上遅れてしたり、と結構いつも即座に対応できていたわけではなかったのですが、それでもセンターからお叱りの電話をもらったことはありません。

噂には聞いていたのですが、コンピュータではなくセンターの方からの通話も一度ありました。その場合、私だけが画面が映っていて、あちらの画面はなしでした。通話の内容は何も変わったことがないかと、これからも隔離よろしくお願いします、とのこと。

とにかく、位置情報はいつもオンにしていなければならず、Bluetooth もオン(厚生労働省接触アプリのため)なので、バッテリーの減り方がとにかく早いです。

 

これまで実家でしていること(個人的な例ですが)

さて、14日間も何をすればいいのか… ちょっと途方に暮れる方もいれば、これまで読みたかった本が読んだりできる…と嬉しくなる方もいるのではないでしょうか。私はもともと高齢の母の家事手伝いのつもりで来ていたので、14日間の過ごし方はそれほど戸惑った方ではないかな、と思います。

母が住んでいるのはマンションですが、通常は一緒に来ている夫が母の要望に応え DIYでいろいろ作ったり、棚を吊ったり、台所やお風呂場の大掃除などをしてきました。私も今回はまず各部屋にあるエアコンのフィルター掃除から。それから、お風呂場やトイレの換気扇のフィルターの交換など。母はこういったことは昔からできませんので、私たちが毎回やっています。1年7か月交換されていなかったフィルターには数ミリのほこりが…。😂

 

突然トイレ交換!

実はこの後、サプライズがありました…それはトイレ。以前より床が湿っていたりしていましたが、この時は結露が原因であろうと診断。湿っている個所がトイレの貯水タンクや給水管の真下だったからです。湿り具合も温泉タオルを敷けば大丈夫というところ。ところが、今回は湿り方が尋常ではありません。温泉タオルどころか大きな分厚いスポーツタオルでもすぐに重くなります。場所もタンクなどの下ではなく、トイレ便器の横。湿る場所はトイレ向かって右だったり、左だったり。実家に来て2日目くらいの夜、時差ボケのため眠れずにトイレ床を観察していました。タオルを敷かずにしばらくして見ると、なんとトイレ便器と床の間に小さな水たまりができています。ああ、これで 結露ではなく水漏れが確定しました。

次の日より、ネットで検索して水道屋さんに来てもらい、修理や交換の見積もりをいただきました。一軒目の水道屋さんは、「ウォッシュレットからの水漏れ」という診断。ただ、見積もりも私が頼まなければ口頭のみで終わっていたくらいの、ちょっと不親切な業者さんでした。ウォッシュレットもトイレもマンション新築時のおよそ20年前のものです。ウォッシュレットは水漏れしているので絶対に交換が必要でしたが、トイレも古く、ひび割れもあるので、思い切って交換に決定。それから、床の材質(クッションフロア)もついでに交換での見積もりをいただきました。さて、数社から見積もりいただいた方が良いと判断して、二軒目。こちらの業者さんはアイパッドとプリンターを持っていて、見積もりもプロっぽい感じです。やはり水漏れの原因はウォッシュレットとのこと。金額は最初の業者よりちょっと高めで、そう伝えたところ、こういった点検ですぐに来てくれる業者さんはどこもネットよりは高い相場…とのこと。ただ、こちらの方は有料でしたが水漏れを止める作業をしてくれました。(最初の業者は、「自分で止められますよ」と言って帰っていったので、やっぱり不親切。)うーん、値段さえ良ければこの業者さんが良かったのですが。兄と弟を含め話し合ったところ、もうちょっとネットで見積もりをもらってみることになりました。同じ機種のトイレでも値段にかなり開きがあるのです。日本のトイレ交換業者事情も何も分からない私ですが、とりあえず時間はあるので手続きも一人でやることにしました。

この間、実はノルウェーでお留守番の夫にも毎日相談していて、床の状態を確認するために敷いてあった床材を自分で剝がし、床の状態を見ることに…。剥がしてみると、やっぱりいつも湿っていた床の下の木材が一部腐っていました。が、乾かしてみることで何とか交換せずに行けるかもしれない、という夫の提案で、腐ってぼろぼろの部分のみを除去して、三日三晩扇風機をあてました。結果的にこれは正解でした。と、いうのも、ネットで見積もるような格安業者さんの中には床の状態にちょっとでも問題があると工事を引き受けないところもあったのです。結局、トイレ便器下の床は便器を撤去しないと確認できないものの、周りの木材の状態から おそらく大丈夫だろうと判断。最終的に頼んだ業者さんも多少の床のでこぼこは料金内で修復可能な方を選びました。トイレ交換は隔離期間が明けた日に来る予定。どうなるか、わくわく・どきどきです。

ちなみに、水漏れに絡んで保険会社にも連絡を取りました。母が入っている火災保険では水漏れの原因により保険が適用・そうでないかが分かれるとのころ。今回は給水管ではなく、ウォッシュレットが原因でしたので こちらはぺけとなりました。やはり、ノルウェーの保険事情とは違うな、と感じました*1まあ、日本にも原因は関係なく被害が生じたところで適用になる保険ももちろんあるかとは思いますが。

 

隔離期間ルーティン

その他、私個人のですがルーティンを紹介しますと、ネットでやっているチャット相談のボランティア、ブログ更新…など。ノルウェーにいる夫とも時間をだいたい決めておいて毎日話しています。あとは、主目的だった母の手伝い。うちの中のこともありますが、他には主治医の先生と話して 専門医への紹介状の依頼だったり、病院とのやり取りだったり。電話やネットでできることはこの期間に進んでやろうと計画していました。必要品の購入もネットでできるので、できることはいろいろありますね。食事は朝・昼は母と時間帯が違うので別々ですが、夕飯を一緒に作ったり、一緒に食べたり。うちの中でマスクは調理の時や食事以外はなるべくつけています。やはり、これまで長い間一人でステイ・ホームをしていた母が喜んでくれるのがなによりです。

 

今日のまとめ

帰国前・初めはどうなるかと思った14日間。あと残すところ3日となりました。まだ日本政府の今後の緩和政策がどうなるか見当もつきませんが、いつもいつも長い休暇はとれませんので、次の帰国は隔離期間プラス数日くらいで来なければいけないかもしれません。ただ、思ったのは外には自由に出られませんが、スーパーには行けますし、そこで必需品もそろえられます。買い物ができないノルウェーの隔離ルールと比べると*2、日本の隔離ルールはみんなが一応生活できる程度になっているかな、と思いました。ただ、うちは徒歩で行ける場所が複数あるのでいいのですが、これがバスなどを使わないといけない場所では、ほとんどアウトですね。(その場合、自転車やバイク、自家用車はOKだと思いますが。)そんなわけで、隔離はないに越したことはないですが、この期間でもいろいろできましたので、次回短い休暇となっても やはり来ることに意味はあると思っています。

 

このブログで一時帰国ができるかもしれない、と思われた方がいるのではないでしょうか。そうですね、判断の仕方はいろいろあると思いますが コロナ禍がいつ収束するかわからないご時世ですので、実家に高齢の親御さんがいらっしゃる場合は様子を見に来るというのが不要不急ではない…という判断もできるかもしれませんね。今日は最後までお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

 

 

*1:通常、住まいの中の損害は「Innboforsikring」(Innboとは建物内の設備や所有物など。)で適用となるのです。持ち家でも賃貸でも一般的にみんなが掛けた方がいい保険です。

*2:ノルウェーの場合、フルでワクチンを受けている・いないでかなりルールは変わってきます。隔離・待機の種類もいろいろありますが、身近の人の感染の場合で未ワクチンだった場合の隔離は買い物で外に出られません。ただ、不思議なことに散歩は可能。以下、「待機の家」、FHIがわかりやすく図にしたポスターのリンクです。

http://file:///C:/Users/mayju/OneDrive/Skrivebord/2021-05-03-karantenehus.pdf