ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

コロナの影響 in ノルウェー

こんばんは。前回のブログから一週間、悪い予想が当たり新型コロナウィルスのノルウェー国内感染者は前回の86人から570人(www.vg.no ノルウェー時間午後7時半現在)と、一気に増えてしまいました。そして、現在も増加中…。さらに昨日あたりからは感染経路が不明な件数が増え、日本でも経験した「市内感染」が現実のものとなってしまいました。

普段は「大丈夫ムード」で余裕なノルウェー人ですが、さすがに今日あたりからは非常事態っぽい雰囲気が漂い始めました。そんな歴史的(?)な情勢を記録すべく、今日も筆を執りたいと思います。

 

今日は労働組合のコース2日目に参加していました。ところが…

ノルウェーでは大概の人が労働組合に入っています。(これもトピックにしたいひとつです。また後日…。)組合員は労働組合が開催するコース、研修などに労働時間を使って参加することができます。私も昨日、今日とこちらの労働法 (Arbeidsmiljøloven, Aml)の知識をブラッシュアップすべく2日間のコースにオスロ中心部の某ホテルにて参加していました。

昨日の第1日目の時点で、組合の人が「ノルウェー公共保険研究所(FHI)の最新のお達しで、みなさんと今日は握手しません。」と自己紹介の際に説明していました。なんでも、開催にあたってここにあらかじめ電話問合せしていたらしく、「この少人数だからOKが出た」とのこと。(人数はおよそ20-25人ほど)

昼食も普段こういったコースだとビュッフェが普通ですが、今回は一人一人に給仕。これも、「おおっ」と思ったことの一つですが、この大きな(某航空会社系列の)ホテルにグループは私たちだけ。いつも混んでいる女子トイレも、レストランもガラガラです。コース終了はおよそ午後5時で、このあと夕食があったのですが、私は所用のため1時間早く早退。

2日目の今日、組合の人の朝の挨拶で なんと昨日の参加者の一人が職場から「自宅検疫」(日本語では自宅待機と言われていますが、あえて直訳した言葉で表現します。)を言い渡された、というのです。彼女の職場の人が感染した、とのことでした。場内がざわざわします。組合の人は、私たちが今日の日程を中止にしたいかどうか聞いてきました。結局、再度FHIの注意事項をネットで確認したところ、検疫になった本人に症状がないということや、本人からの情報のもとに 2日目決行に至り、出席するのが不安な人のみ、帰っていいということになったのです。(個人が判断してよし、なのはやっぱりノルウェーですね。)該当の人も私同様、昨日は夕食などをパスしたらしく、「じゃ、大丈夫だわ」という人もあれば、ちょっと不安な表情の人もいました。

今日は休憩時間やランチでもコロナの話題で持ち切りでした。自分の職場で自宅勤務を早速言い渡された人や、自宅検疫も「明日は我が身」と思いハラハラしている人。でも、話題がマスクになると、「私たちはマスク慣れしていないから、触りまくったりしてかえって感染するチャンス大なのよ。」と、いうどこかの専門家が言ってたことを私に話す人あり。うーん、この理由って…、と思いながらも「なんっか、あなたたちノルウェー人って妙に頑固だったりもするんだよね。じゃ、マスクはやっぱり絶対しないってこと?」とはやっぱり言えませんでした。

 

いよいよ職場にも影響が…?

オスロ市では職員同士のコミュニケーション用に"Work Place"というフェイスブック系のSNSを導入していますが、ここでも今日はコロナで持ち切りです。所属機関の一番トップのディレクターからも「自宅勤務できる人は切り替えるように」との書き込みがあったのですが、肝心なUngboの所長からは何もお達しがありません。この他、職員全員にFHIの最新情報をチェックするようにもお達し有。

私の仕事は家庭訪問を基本にしているので、「明日の家庭訪問、どうしよう…」とちょっと思案してしまいます。でも「ダイジョーブ、いつも通りで」と、言われそうな気配…大。

 

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通常、こういったコースの最終日はちょっと早めに終わったりするのですが、今日も午後の部はさらに参加者が減り、予定より30分早く終了しました。帰りに立ち寄った、通称「移民の店」。(アジア人などがやっている食料品店で、新鮮な野菜が普通のスーパーより安価で手に入ります。)いつも混みこみで、ちょっと嫌だな、でも野菜ないし…と、思いつつ中に入ると、なんとなんと レジのお姉さま方がしっかりマスクにビニール手袋で応対しているではありませんか! はっきり言って、ノルウェーでツーリストと日本人以外でマスクをした人を初めて見ました。

えらい!

私も勇気持ってマスクしようかなあ…。