ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステミックカウンセラーのブログです

国際結婚を考える ― 日本とノルウェーカップルの場合 その1 ― 

去年の今ころ、同じタイトルで「テーマ・カフェ」なるものを自宅で開催すべく、いろいろと準備しておりました。ワーホリ開設以降、国際結婚も増えていると聞いていて、今結婚したての方、将来的に考えている方と一緒に お茶を飲みながらテーマについて考え、語ってみよう、という趣旨のもの。

ところが 夫の急病で、開催は断念。でも、なんかの形でこのテーマについて いつか何かできないかしら、と思案しておりました。

そもそも私がファミリーセラピーの勉強を始めたのも(長かった)独身時代に複数の「日・ノル」カップルにお会いしていて 皆さんのお悩みをたくさんお伺いしていたのが一つのきっかけです。「そんなに国際結婚って、大変なんだー」というのがその時の印象。実際に修士論文もこのテーマを取り上げました。

と、言うわけで、このテーマについて何回かに分けて書いてみたいと思います。

 

ノルウェーにおける 「日・ノル」カップルは変化している

ノルウェーにはSSBという、統計を公表している機関があり、例えば 日本からの移住者の数など 簡単に調べることができます。ただ、その移住の内訳が見れないので、どのくらいの方々が結婚で移住なのか 見ることができません。いずれにしても、私がこちらに移った1995年からの移住者数をざっくり見てみると、実は数のアップ・ダウンこそあれ、だいたい年間100-150くらいとなっています。

ここからは統計ではなく、私が実際にお会いした方々のお話しです。もしかすると地域性などで偏っていたりするかもしれません。ご了承ください。

こちらに1960年・1970年代くらいにお嫁に来た方々のお話では、どうもご主人のノルウェー人は船乗りさんだったりして、日本で寄港中に出会い、それが結婚となり、こちらに移られたというのが多かったです。その世代の方々のご主人さまたちの中で 日本語ができます、という方はお会いしたことがなく、どちらかというと あまり日本の文化とか食べ物に精通しているという感じではありませんでした。

当時、こちらに移住となると かなり珍しかったに違いありません。おそらく留学で来る日本人も少なかったはずです。

この後、滞在許可があればノルウェー語の無料講座を受けられる時期がありましたが、当時は全くそういうものもなかったと言います。ご主人たちも後年 違うお仕事に就かれたにせよ、船乗りさんであれば数か月家を空けるのは普通なので、奥様方も外国で一人でかなり大変だったのではないでしょうか。言葉はどうしたのでしょうか?ちょっと、サバイバルな感じですよね。その大変さが私にはちょっと想像できません…。

 

私が20・30代だった(90年代後半から15年間くらい)ころも新しく来られた日本人奥様たちに複数お会いしましたが、そのころからかなり多様性が増した印象です。たとえば、出会いの場所も 海外(日本、ノルウェー以外の第3の国)やここ、ノルウェーなど。海外留学が普通にできるようになってきて、留学中にご主人と出会う方々も複数居ました。そして、ご主人たちも日本語がペラペラだったり、日本にOO年住んでいた、など。中には、こちらに住んでいて、うちの中では日本語だという方もいます。

ネットの出会いサイトの普及で、ここ10年くらいはネットで出会って結婚してきた、という方々にもお会いしました。(距離を考えると、すごい勇気だな、と思わずにはいられません!)

ただ、最近国側からの様々なサポートも「財布のひもを締めてきた」感があり、例えば2017年以降に最初の滞在許可をもらった方々はノルウェー語講座も有料になったり、永住許可を取得するのに自分の収入という条件をクリアーしなければならなくなったり、最近移住された方々も結構大変かな、という印象です。

 

今ここまで書いてみて思ったのですが、この昔と今の違いって、なにもノルウェーに限ったことではなく、他の欧米諸国でも同じことが言えそうですよね。特に日本人が海外に飛び出す(?)ようになってからは、日本以外の国で未来の伴侶に出会う方々が増えても不思議ではありません。

修士論文を書く際に、「国際結婚論!?」(嘉本伊都子著、法律文化社)という本に触れましたが、とっても興味深かったです。この中で、「ワーホリ・ブライド」という概念が紹介されていました。つまり、ワーホリを婚活の手段として利用し、それが成就して晴れて結婚に至る、ということらしいのですが…。

国際結婚が「目的」というのも、私個人的には うーーーん、とうなってしまうこともなくはないのです。と、いうのも私の国際結婚に対する第一印象が「国際結婚ってこんなに大変なんだー。」だったのですから。でも、これはいいとか云々ではなく、本当にその方次第だな、と思います。

 

さて、次回「その2」ではノル人と日本人と思いっきり違うかな、と思う一つのこと、結婚感・結婚法について書いてみようと思っています。お読みいただき、ありがとうございました。