ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

❤結婚10周年❤ その1.2011年7月のこと…

みなさまこんばんは。引き続きお変わりありませんか?

こちら、北欧ノルウェーの首都圏では コロナ政策の緩和が進み、本当にマスク姿の人も減ってきました。ただ、政府はデルタ株の影響もあり、最終段階の緩和にはまだ踏み切っていません。ヨーロッパの取り決めで、国々が感染状況により色分けされ、「グリーン」の国にはワクチンなしで旅行でき、帰国時にも自宅待機無しということで、たくさんの方々がバカンスに出かけた…とか。ただ、旅行中にその国が「レッド」になった場合は自宅待機は免除にはならないので、まるで「ギャンブル」ようです。

さて、今日のブログは結婚10周年を記念してちょっと書いてみたいと思っています。いわゆる、パーソナルブログですね。10年前の7月ってとっても特別だったこともあり、この時のことを振り返ってみたいと思います。

 

手作り結婚式 ー 私たちの選択

さて、こちらは自分たちで結婚式の企画や手配をするのはいたって普通となっています。多くの方が教会*1に所属していますが、式は新婦の教会で挙げるのが伝統と言っても過言ではありません。首都オスロや他の主要都市では教会に属していないかたも多く、その場合は市庁舎などで行います。と、いうのも、日本と違い「籍を入れる」というのがないので、結婚式には承認となる方(教会の場合は立ち合いの牧師、役所の場合は役所の職員)に結婚証明書を出してもらう必要があるのです。

さて、私たちの選択は、式は当時私が数年間ボランティアをしていたオスロ中心部にある「Trefoldighetskirken」で。その後の披露宴は夫の出身地、Nesodden(ネーソーデン)にある、彼の母教会で。式の方も、牧師は選べなかったのですが、オルガニストに演奏をお願いする曲や、式次第などは自分たちで用意。このデザインも私が自分でやったのですが、今思えばちょっとお葬式っぽいお花を選んでしまったかなあ…と。

 

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Trefoldighetskriken (英語でTrinity Church) - kirken.no より

披露宴は 第一部が家族や親せきのみ参加のちょっと硬めの食事会で、第二部がお友達なども加わったもっと砕けた感じのカフェタイム、というのを企画。食事は自分たちでケータリングサービスを頼み、ウェディングケーキは義母が義姉と一緒に手作りで。他にも知人などにカフェタイム用に手作りケーキをお願いしました。会場の飾りつけも家族や友人に手伝ってもらいながらすべて自分たちでやりました。やはりいろいろ決めることや、手配などでかなり忙しくなり 結婚式の舞台となった教会の飾りつけまでは全く手が回らず、友人が急きょお花を買ってきた…という具合。

そして、式の数日前には私の兄がまず到着。彼は亡き父の代行ということで来てくれたのですが、母と叔父夫婦と別便で来たこともあり、空港までも数往復しなければならず、バタバタと忙しくなっていました。式前日も会場準備や西ノルウェーから来た友人(仲人役)らと打ち合わせを兼ねた食事会などもこなし、本当に目が回るような数日間となりました。

 

結婚式当日…起こってはならないハプニングが!

式当日。朝から実家から来た兄や母の世話でとても忙しく、自分の着替えなどは本当に最後の最後。そして、気が付くと…あれ?お迎えに来る人からの電話がない。お迎えの人は夫の弟の友人。自分のアメ車を出してくれたのですが、夫がメールで説明しておいたスケジュールを全く確認していなかったことが後から判明。私が夫に電話をして、彼に連絡がつくと、なんとマンションの外でずっと待っていたというではないですか。(そしてちょうどうちの窓から見えにくい位置にいた!)式が始まる…25分、いや20分くらい前のことです。教会があるオスロ中心部まで、ギリギリもいいところです。しかも、彼はこの事態(式に遅れる)が分かっておらず、焦っている私に「あのー、どうやって行くんだっけ?」の始末…。ここで、新婦ですが、ぶっちぎれる私。ただ、運転手に切れてもしょうがないので、夫に電話で切れていました。この時、夫はかなりおろおろ。今思えばかわいそうだったな。教会に着いたら一息入れる間もなく(式がもう一つこの後あって、かなり押していたため)顔がまだ引きつっていた私ですが、やむなくバージン・ロードへ。実は式のあいだずっとこの怒りとストレスのせいで体がぶるぶる震えていたのですが、幸いにも参列されていた方々は「かわいそうに、緊張してるんだ」と、思ったらしいです。

式が終わった後も、一生懸命「笑わなきゃ、スマイルしなきゃ」と、自分に言い聞かせていたものの、体は思うように動きませんでした…。そんなこんなで、披露宴でもずっとこわばりっぱなし。やっと気持ちが落ち着いたのが披露宴も終盤に差し掛かった頃でしょうか。やっと余裕ができて、いつもの私に戻っていたと思います。

 

式の翌日から7月22日まで

式の翌日には西ノルウェーから来てくれた友人たち、日本からの家族などを一日オスロ中心部観光へ。またその次の日は一足早く帰国する兄を空港に送りつつ、他の日本からのゲストと一緒に山小屋へ小旅行。夫の両親が私たちを迎えてくれました。ここで数日滞在した後、ベルゲンへ向かう母と叔父たちをまた空港まで。彼らは数日 自分たちでフィヨルド観光したあと、私たちとスタバンガーで合流するという計画でした。ここで昔からお世話になっているMご一家のお宅で数泊させてもらった後、彼らはスタバンガーの空港から日本へ帰っていきました。

そして、夫と私も そこから車で寄り道しながらうちに戻ります。やっと二人きりになり、新婚旅行気分になりました。うちに帰る前日は、先日ブログでご紹介したダーレンのホテルで一息入れた後、同じテレマルクで開かれていた、大きなクリスチャンの集会*2に参加して、そこで西ノルウェーからの友人たちとも再会の予定でした。その前に民宿にチェックインすると、TVではオスロで政府の建物が爆発されたというニュースが。続いて数時間後にはオスロから北に行ったある島での銃撃事件のニュースも入ってきました。その場にいた人たちもちょっと騒然としていて、夫も家族と連絡を取り、無事を伝えたり、私も職場の同僚に連絡したりしていました。

その後、詳細がわからずに先述の集会へ。やはり、ここにいた人たちも不安でいっぱいな雰囲気でした。そうです、これが後に「22.Juli」(ヒューエアンドレ・ユーリと読みます。)と呼ばれるようになった単独テロ事件*3です。

 

式がまずくても夫婦関係は立ち行く…

私はもともと結婚式などをあまり夢見る女子ではなく、ウェディングドレスなども「ウン十万も使うのがもったいない」と考えていた方。もしパーフェクトな結婚式を望んでいたタイプだったら、式でのハプニングから立ち直れなかったかもしれません。でも、自分の感情をコントロールできずに夫にも嫌な思いをさせてしまったことや、嬉しい・ハッピーな気持ちで満たされるはずの結婚式がこんな思い出ばかりになってしまったことも、悲しくて本当に残念でした。

でも、考えてみたら結婚式は一つの節目の日と言うこと以外、他の日と重要性はあまり変わらない気がします。そういう意味でも、こういう特別な日にこのようなハプニングが起こってしまっても、人生を長い目でみたら「あまりたいしたことない」と言えるかもしれませんね…。

 

思えば、この2011年7月は、本当に怒涛のような日々の連続でした。自分たちの結婚式もありましたが、ノルウェー社会が悲しみに包まれ、大きく揺れた月でした。式を挙げた教会も爆破を受けた建物から実は目と鼻の先だったため、ステンドグラスなどにも爆破の衝撃で多大な被害が出ました。式の日程があと2週間ほど遅かったら完全にアウトになっていたところでした。人生本当に何があるかわかりません。

 

さて、こんな風にスタートを切った私たちの結婚生活ですが、もう少し次の機会にシェアさせていただきたいな、と思っています。今日もここまでお読みくださり、ありがとうございました!

では、みなさまも引き続きご自愛くださいね。

*1:ノルウェー国教会。プロテスタントの一派、ルーテル派なので、幼児洗礼があり、この時に教会メンバーとなります。

*2:Korsvei という団体の集会で、Seljordで開かれていました。

*3:

ノルウェー連続テロ事件 - Wikipedia

夏至・庭リフォーム・ファイザー2回目

みなさまこんばんは!お元気ですか?

こちら北欧ノルウェーでは、一年で一番日の長い日を2日前に迎え、皆がくちぐちに「あー、またこれから暗くなっていくのかあ…」とちょっと文句を言い、でも実際はこれからサマーバケーションに入る人も多く、今日*1はついにSankthansaften (サンクタンスアフテン)。実は明日がこのサンクタンスの日*2なのですが、こちらではその前日に各自治体でキャンプファイヤーが焚かれるなどの催し物があります。当のサンクタンスは何もしない、とか。いまはキリスト教の特別な日というよりは、ミッド・サマーを楽しむという趣旨ですね。

今日のブログは、庭リフォームの経過や最近打ったファイザーワクチンの2回目など、生活トピックとなりまーす。

 

庭リフォームいろいろ

以前、芝生のメンテについてブログでとりあげたのですが*3 それからも、今年は様々なリフォームにトライしています。まずは、薪を積んでおくために主人が考案したガレージ裏の屋根付きテラス。

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薪用収納てらす&コンポストクヴァーン

こちらは屋根を付けるのにかなり四苦八苦に試行錯誤しました。彼が骨組みを作り、私は主にテラスボードのねじ止め担当。家と同じ色のペンキも塗ってみました。(大体皆さん、家とガレージなどの色は統一していますね。木造だからですかねー)コンポストクヴァーンは、日本語に訳すと「堆肥グラインダー」というらしいですが、これは同じガレージ裏にあった白樺の木が腐っていたため、二人で切り倒して枝などを粉々にするために今年購入したもの。(やたらとこういった機械類や道具類が増えますね…)粉砕したものはバークチップの下地として花壇に蒔けます。ただ、思ったより細かくならず、ゴロゴロしたものになってしまいました。

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コンクリートタイルの施工

お次はコンクリートタイルの施工。こちらはハンディマンの主人も自分でやるのは初めて、と言うことでかなり時間をかけていました。去年の斜面工事(左側)の後、このパートは砂利が敷かれたのですが、ガーデンファニチャーを置くとやはり安定が悪いので思い切ってタイルを購入することにしました。このタイルはコンクリートに着色されたもので、一つあたりはリーズナブルなのですが 送料が高い。(その他ボーダーストーンもあったので…クレーン車での配送となりました…)今はこの場所も一応 完成です!
例の芝はどうしたか…というと、実はあれから黄色い部分が増え 粘土質の土が原因で酸欠を起こしているというのをネットで読み、最近大きなフォークのような道具で地面に穴をあける作業をしています…。これで緑になってくれるのか。

 

ワクチン完了しました

そして、コロナワクチンです。いわゆる「職域接種」で、今から9日前にファイザーの2回目をうちました。こちらでは自治体を通すと1回目の接種時に2回目の日程もわかるのですが、私の場合は2回目の通知が来たのが2・3週間前。当初自治体での接種では1回目と2回目の間隔が5月分より11週間になると聞かされていたため、以前同様6週間(こちらではスタンダード)だったのが、ラッキーでした。そして、気になる副反応はと言うと…熱はなし。でも倦怠感が「だらだら」と4・5日続いたような感じがします。もちろん、接種部の痛みもあり。うちの職場はかなり自分のペースで仕事ができるため、接種の次の日はテレワークにして、うちで仕事をしました。

 

収束ムードのノルウェー

そして巷はかなり収束ムードになってきています。あちこちでマスク無しの人*4が増え、職場でも「もうマスクしなくてもいいのよ」という同僚がほとんど。今日のニュースでは、ヨーロッパの基準に合わせ、明日から例のワクチンパスポートも開始。と、同時にヨーロッパ経済機構内の国々からの出入り可能になりました。ただし、ノルウェー到着後の隔離を免除されるには、ワクチンパスポートもしくはコロナにかかった証明などがいる模様。そして、デルタ株については政府では「コントロールできている」という見解です…。私は、といえば 実は日本に一時帰国する日程が決まったこともあり、絶対にコロナには今かかれない…まだまだ緊張感が続く状況です。

 

初の夏バイトリーダー

かなりフレキシブルな職場にいるとはいえ、どうしても引き受けなければならない仕事ももちろんあります。うちの事務所では希望する住人の子たちを対象に 夏のバイトをさせてあげるべく市から補助金が出ました。バイトの中身はというと事務所が管理している不動産のメンテナンスやリフォームです。そして、この春からある不動産の担当者となっている私にもここの「夏バイトリーダー」のお達しが来ました。なので、6月はずっと 仕事の計画書や道具・備品リストの作成など、うちでリフォームはしていて多少の知識はあるものの、専門分野ではない内容の仕事の連続です。

この月曜日に第1日目。なんとか、今日3日目を終えました。バイトリーダーなので、この子たちを指導しながら、自分も仕事に加わります。いろいろな事情で現在自立を目指している子たちですがら、これまでのバイト経験もほとんどなかったり… でも、もともとバイトの目的もこの子たちに有意義な経験をしてもらうこと、ですから、かなりゆるい感じです。コンセプト的には多くの子にバイトのチャンスを与える、ということで期間は2週間。しかし…毎日外で作業するというのは 大変ですね。しかも、該当の不動産は外に水道の蛇口もコンセントもなく、一人の住人からトイレ・水・電機などを提供してもらわなくてはいけませんでした…。このことが判明したのも、私が関わってから… 事前の調査もなく、詰めが甘いのは、ノルウェーではよくある話です。どちらかというと、「まず、やってみようよ。」というノリなのかもしれない。それはそれである意味、初めの一歩がなかなか出ない日本人と比べると いい部分でもありますが…。

 

と、いうことで 今日はいろいろな生活トピックをご紹介しました。来月7月は私たち、結婚10周年を迎えます。次のブログは結婚生活を振り返って いろいろ書いてみたいと思います。私たちは決して典型的な国際結婚ではないし、しかもノーキッズということで他の方々よりも楽をしている方かもしれません。

今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました!日本では、オリンピックが近づいて、ミッド・サマーどころではないのかもしれませんが…。くれぐれもご自愛を❤





*1:7時間日本より遅いので、まだ23日でです。

*2:日本語では「聖ヨハネの日」というらしいです。リンクはこちら…

ja.wikipedia.org

*3:

春だ!庭仕事だ!&一回目のコロナワクチン接種 - ハンブルネスのひとりごと

*4:オスロではマスク率が高いと感じたのですが、地方はそうでもなかったようです。

テレマルク小旅行・ダーレン・ホテル

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みなさま、こんばんは。6月も早くももう中旬。ここ北欧ノルウェーでは、前回ブログより夏を思わせる(と、いうかここでは夏気温)20度以上の天候がずっと続いています。夏至までのあと1週間あまり、まだまだ日が長くなります。

さて、今回ブログは1年以上ぶりにした外泊旅行からでーす。

 

コロナ禍での旅行先選び

私たち夫婦は去年3月よりずっとうちと職場の往復の日々が続いていました。行くのは20分先のコテージくらい。(これも「ルス」のせいー前回ブログご参照ください。)去年の夏休みもパスだったので、さすがにどこかに行きたいモード。今年に入り、イースター休暇にベルゲン*1へ行く計画を立てども、感染蔓延でぺけ。春はイースターの後、キリスト教の祝日が続くのですが、今度は「ピンセ」と呼ばれる聖霊降臨祭の祝日を狙って最初は海が見える場所に2泊3日で行くことに…。ただ、こちらの地域もコロナ新規感染者が増えていたので、主人の提案で2泊を1泊にして 急きょテレマルク地方*2にあるダーレン・ホテルに行くことになりました。

 

Dalen Hotel

実はこの場所、私がノルウェーで最初に行った学校のバス遠足で 25年前に初めて訪れた場所。テレマルク運河の奥にある、夏の5か月だけオープンしている歴史あるホテルで、ノルウェーの 「De Historiske Hotel og Spisesteder」*3にも登録されています。開業は1894年。スイス建築様式にノルウェーのスターヴチャーチ*4 にもみられるドラゴン装飾などが施されています。「おとぎ話のホテル」とも呼ばれ、運河客船で来るヨーロッパからの富裕層のお客さんでにぎわい、国外でもその名が知られていたそうです。第2次大戦などの影響でホテルはその後廃業となり、90年代に再オープンになるまで廃墟と化していたそうです。今のオーナーさんはこのホテルと運河客船を経営しており、「歴史を旅する」をコンセプトに展開しているらしい…。なので、さすがに専用バスルーム付き客室やWifiはありますが、他は当時のままにこだわっているよう…。

私たち夫婦にとっては新婚旅行で立ち寄り、カフェでお茶した思い出があるホテルです。ノルウェーは物価に対してホテルは割とリーズナブルですが、ダーレン・ホテルは1泊でも庶民にはちょっと勇気の要る値段です。今回はある団体のメンバーシップ割引を使ってちょっと安くなり、小ドライブ旅行の行先となりました。泊ったことはなかったので、すーごく楽しみでした。実際の印象は、もちろん建物は歴史があって雰囲気もとても良かったです。ただ、近代的なホテル(TVや冷蔵庫がある)に慣れてしまっていると、快適さではちょっと…ですかね。客室が49なので、こじんまり。泊った日の夜に、ホテルオーナーさんによる「ホテルの歴史物語」が語られ、アットホームな空間でした。ちなみに、夏だけオープンなのはなぜか聞いたところ、十分な断熱を施しておらず、冬は寒すぎてホテルとして営業できないそうです…。

 

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カフェ兼宿泊者用のリビング

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お部屋はこんな感じ。広くはないですねー。

食事とサービス

宿泊費用には朝食は込でしたが、今回の旅行は結婚10周年の前祝もかねていたので、普段は食べないホテルのディナー。メニューはグリルしたホタテ貝柱入りスープ、メインは肉と魚からえらべ(私たちは牛ヒレのステーキを選びましたが、肉が大きかった!)、最後にデザート。どれもおいしかったのですが、おそらく大量の生クリームのせいで胃がもたれ、次の日の朝食(アフタヌーンティー形式)はほとんど食べられずに私の分は「お持ち帰り」にしてもらいました。そこは、サービス良し。ちょっと残念だったのが、他のホテルにあるようなフリーのお茶やコーヒーはなく、このホテル自慢のリビングスペースは有料カフェになっていました。

 

西テレマルク、ミニ観光

さて、次の日はチェックアウト後 ホテルから5キロ先に行ったミュージアムへ。ここへも25年前に絶対来ていたはずですが、今はすっかり様変わりして近代的な建物もできていました。確か、当時は野外ミュージアムのみだったような…。

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西テレマルクミュージアム。スターヴチャーチは夏のみ使われているようです。

まったりと2時間ほど過ごした後、もう一つ有名なHeddal(ヘッダール)スターヴチャーチのあるNotodden(ノート―デン)を経由して 家路につきます。

 

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TripAdvisorさんにも載っていました。https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1188568-d3820362-r421239662-Heddal_Stave_Church-Notodden_Notodden_Municipality_Telemark_Eastern_Norway.html

 

うちの主人はオスロのすぐ南にあるNesodden(ネーソーデン、よくさっきのNotoddenと間違う人が多い…)出身で、テレマルク地方とは縁もゆかりもなかったのですが、ノルウェーの田舎チック・ノスタルジーを味わえる素敵な場所だと言っていました。

ダーレンへ行くには、同じテレマルク県の南にあるSkienから運河客船が運航されています。(英語サイトあり)コロナが収束したころに、ゆっくり運河を通って、この「おとぎ話ホテル」に泊まってみるのもいいかもしれませんね。ちなみに、夏季のみ営業ということで、従業員さんもインターナショナルでした。英語は十分通じます。ダーレン自体は本当にホテルがメインの小さな村なので、他に西テレマルクミュージアムやスキーミュージアムなどに立ち寄るには車が要ります。

www.telemarkskanalen.no

 

庭リフォーム・庭仕事から解放されて ちょっと旅行するのも リフレッシュできて良かったです。

今日もここまでお読みくださり、ありがとうございました。お元気で!

*1:ノルウェー第2の都市でフィヨルド観光の玄関口として有名です。

*2:スキージャンプにもある「テレマルク姿勢」はここ、テレマルク地方から来ています。一応、スキー発祥の地と言われています。

*3:建物などが歴史あるホテルやレストランだけが厳正な審査のもとに加盟できる団体

*4:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B4%E6%95%99%E4%BC%9A

額関節症(TMD) ノルウェー事情アップデート(2021・3)

こんばんは。みなさま引き続きお変わりないでしょうか。久しぶりにブログ更新です。この間に日本でもコロナに関する話題が盛りだくさんでしたね。個人的には実家の母が数日前に一回目のワクチンを接種できて、副反応もほとんどなく、家族としてはちょっと安心しました。これで日本滞在も夢でなくなりましたー。

こちら、ノルウェーでは長い半ロックダウンが徐々に解除されているのですが、先週バーやレストランが「オープン」になったとたん、しかも天気もここ数日良かったことから、大きな公園に若い子たちが数百人単位で集まり 次の日にはごみの山になるという事態も発生…。ノルウェー人ではない私も、この公衆道徳の低さには恥ずかしくなります。そう、そして去年に引き続き高校卒業生たちのどんちゃん騒ぎも5月の憲法記念日を皮切りに始まってしまっています!

humbleness.hatenablog.com

前置きが長くなりましたが、今日のトピックは治療体験ブログということで、顎関節症のお話しをアップデートします。ちなみに、前回のこのテーマのブログはこちら…

額関節症(TMD) ノルウェー事情アップデート(2021・2) - ハンブルネスのひとりごと

 

オスロ郊外の某矯正歯科医院へ…

アップデート2の最後で、H先生から(補綴歯科系の)治療を提示され、考えてしまいました。確かに、開咬(オープンバイト)の状態は改善すると思いましたが、ずれてしまった顎はそれではずれたまま。そんなわけで、先生が紹介状を書いてくれるという、これまたオスロ郊外にある矯正歯科専門医の先生のところで診てもらうことになりました。予約が取れたのは、先週27日。

駅前にある、明るいクリニック。事前にもググってみたところ、星4以上とかなりの評判。出てきたのは、ヨットが似合いそうなW先生。H先生と同じスウェーデンの方ですが、H先生に比べて 分かり易い!*1 「いやあ、マイユニさんね、あちこちで診てもらって、いろいろな歯科情報も読まれてるって、聞いてますよ」と、W先生。これまでのいきさつなどをお話ししたのですが、結論から言うと、またしても「経過観察」が今はいいということでした。うーん、自分でもすんなりと治療に入るとは思っていませんでしたが…。またかあ…。理由はというと、開咬が発生した期間があまりに短いので、今治療をこころみて、額関節に多大な負担がかかると症状が悪化することもある…というのです。(こんなこと、たしか1月に大学病院の再検診でも聞いたっけ。)

H先生からは紹介状や書類は来たものの、レントゲン写真がないとのこと。W先生、もういちどH先生とよく話し合うとのことで、もう少し治療が具体的になったらレントゲンや他の検査もするとのこと。「とりあえず、夏以降ですね」ですと。先生は最新のレントゲンが必要ということで、今回はあえて無駄な検査はしませんでした。そうです、パノラマレントゲンでも取ろうものなら一気に1万円くらいは飛んでいきます。これも、なかなか良心的で良し。

結局、今回は問診とかみ合わせを見られただけだったのですが、やっぱりH先生と専門分野が違うせいか、開咬の原因についての見解も違っていました。「歯自体が動いた」ことも除外できないというのです。それに、「顎位置を動かす治療」というよりも「歯を動かす」方にやはり注目されている気がしました。日本の大学病院などが発行している治療結果のレポートなどで提唱されている「補綴治療や矯正治療ではない、保存的治療」も、どうもW先生は具体的にはご存じないようでした。私の感想は、そうかあ、やっぱりなあー。私が読んだ治療結果レポートはほぼ日本語で、英文がちょっと載っているだけ。もっと、英文中心のが見つかれば読んでいただけるんですがね…。

 

次のステップは

職場の同僚が自分の息子さんの矯正治療について話してくれたのですが、彼はひどいオーバーバイト(出っ歯)で、ぜんぜん物が咬めない状態だったらしいのです。矯正治療後はすっかりかみ合わせも良くなり、そして顎を動かしてもらったため、顔の形もすっかり変わった…というのです。私のはオープンバイトなので、症状や年齢も違うのですが、この話を聞いて「顎位置を変える治療」があるかもしれない、とちょっと希望がわいたのでした。ただ、W先生のように、あきらかにベテランで、しかも博士号まで取られている方に診ていただいたので これ以上の専門家が居るかどうかはわからないものの、矯正歯科医師会のようなところに問い合わせてみてもいいかもしれない、と思っています。

そして、お金はかかりますが 今年は絶対に里帰りしようと決めているので、日本の大学病院で思いっきり検査していただいて、原因を突きとめていただこう…と。もう、やっぱり医療は日本が一番ですよー。(特にこういった命にかかわらない疾患は、こちらは全然研究が進んでいませんので)

とりあえず、「またかあ」と一瞬沈みましたが、命に係わる病気じゃないし…、と自分に言い聞かせ。しゃべらない時と食べてない時は開咬もなるべく気にしないようにして… (と、庭仕事に熱中している時にふと思ったのでした。)

 

そんなわけで、今日は治療体験ブログ(まだ治療にはこぎつけていませんが)ということで、アップデートしてみました。福祉国家ノルウェーも、意外な病気で意外な落とし穴があり、私はすっかりこの落とし穴にはまってしまった感があります。いくら「疾病」といえども、公の治療機関で扱いのない病気や症状は完全自己負担の民間の治療機関に行かなければなりません。私が出会ったいろいろな先生方もこのシステムは不条理と言っていました。またこのトピックについてはアップデートしますね。

さて、今後のブログですが 庭仕事のアップデートや最近一泊で行った小旅行からまた近々更新する予定です。最後までお読みいただきありがとうございました!では、みなさまもお元気で‥‥。

 

 

*1:分かり易いスウェーデン語で思ったのは、ノルウェーに近いヨーテボリの出身か、またはノルウェーにかなり長く住んでおられて、言葉が「Sworsk」スウォシュク…つまりチャンポンになっているか…が、考えられます。とにかく、言葉が分かり易いのは安心材料ですよね。

春だ!庭仕事だ!&一回目のコロナワクチン接種


みなさまこんばんは。お変わりありませんか?こちらのコロナ近況ですが、オスロ市では相変わらず、外食産業なども含め スーパー・薬局以外はいまだに閉まっております。*1私の住むオスロ近郊はというと、先週月曜日から普通のお店が開きました!およそ5,6週間ぶりですかねー。私たち夫婦は身の回り品の買い物をほとんどしないため、洋品店などは閉まっていても苦になりませんでしたが、やはりホームセンターの部類は大変不便をしていました。閉まっている、とはいっても外食産業ではテイクアウトは可ですし、ホームセンターもネットで注文・店先で商品引き渡しはOKでした。ただ、商品を見れずに買うのはちょっと…ですよね。

さて、今日のブログはというと、地面の霜も解けて始まった庭仕事と、今日のホットな話題のワクチン接種について綴っていきたいと思います。

 

芝生作業

私の実家には庭などはなく、結婚前は庭のない学生寮やアパートに住んでいたため 庭はまったく未知の世界でした。おはずかしながら、芝生とは勝手に毎年出てきて青々と茂ってくれるとばかり思っていたのです。そして数年… 気が付けば、うちの芝生は苔か雑草で埋められていた状態だったのです。そこで、YouTube先生を通して去年より、芝生を青々させるプロジェクトが始まりました。

まず、芝生を掘り起こして空気を地面に入れ、枯草や苔を除去する作業。これはさすがに手動ではできないので、約1万円ほどの機械を購入。2年目の今年も使えているので、買って良かった商品です。(スウェーデン系の元車部品専門店、Biltemaの自社製品)

この機械を芝生全体にかけると、すごい量の「もふもふ」が出てきます。これが苔と枯草の塊です。このもふもふを除去した後、肥料と芝生の種をまくのですが、今年は気温がなかなか10度以上にならなかったため、ちょっと待ちました。

実は去年、業者さんに頼んで大掛かりな斜面の工事をしたので、その後自分たちでもあちこち手を加えて、植木を移動したりしたために、芝生に草のない部分が沢山出来ています。これを種だけで青々させられるのか、ちょっとわかりません。また先生にご教授いただくかもしれません…。

 

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掘り起こし作業中

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もふもふの量がすごい…。
日の当たる場所

うちの敷地には業者さんに施工してもらった急な高い斜面(西向き)と、もう一つ低めの北側にある斜面があります。この北側斜面の土地が小高くなっているために、実は一番長く日の当たる場所なのです。ところが、前の所有者のころからずーーっとデッドスペース。以前はどうも駐車場にしていたらしいのです。私たちも、数年間ずっといろいろとアイデアを練っていたのですが、3年前に初めてプロの庭師の方に案をいただき、この場所も本格的にリフォームすることに決めました。ただ、どうしたらいいかわからず、ずっとほっておいたのもあって、去年までは雑草の茂みになっていました。それをビニールシート作戦(これも、YT先生か?)で、雑草たちを除去。やっと今年になって雑草のない砂利の地面にたどり着いたところ。ただ、ここをきれいにできるのは他のプロジェクトが一段落したころ…でしょう。今も庭のあちこちに補充する砂利の置き場所になっていますし…。(トラック一台分です~。人力で他の場所に運ぶので、なかなか減りませんねえ。)

私の夢はミニ温室。ガーデニング初心者の私でも簡単にできるトマトなどを植えたり、ご近所さんの目を気にせずリラックスできる場所にしていきたいな…。(でも、まだまだ遠い先の話ですよね。)みなさん、庭って本当に時間がかかりますよね。そして、うちみたいに、前オーナーが中途半端な庭を作っていると、それをサラにしてやり直さないとだめなので…。

そんなわけで、休みの日はもっぱら庭仕事…。悲しいっていえば、ちょっと悲しい。でも、どうせ今コロナで他には行けないし。夢に少しでも近づけるように頑張りますー。

 

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(今は)ただの置き場スペースになっている「日のあたる場所」
コロナワクチン接種

話はガラリと変わって、今日一番のホットな話題です。と、いうのも 実はつい4時間ほど前に職場を通じて一回目のワクチンを受けてきました。

ノルウェーでは、アストラ・ゼネカ社ワクチンは血栓の副反応で中止となっており、使われているのはファイザー、またはモデルナ社製です。私のワクチンはファイザー。実はうちの主人も先週、ファイザーの一回目接種でした。うちの自治体でもだんだん50代の人にもワクチンが行きわたってきているようですが、かかりつけ医の口利きで、ちょっと早めに受けられたそうです。私はまだ市からのオファーはなかったのですが、ちょっと早めに職場で受けられました。ただ、主人の自治体を通してと違って、次の接種日は未定です。公の発表では5月分から2回目のインターバルが11週間となり、その分より多くの人の一回目接種を目指しているそう…です。と、すると、私の2回目は7月末ということになります。

それから、ノルウェー政府が今日の午前零時より、ワクチン接種済みの人の濃厚接触による自己隔離規制が変更となりました。

ヨーロッパ内でもワクチン摂取済みの人の入国を隔離期間なしで認めるという動きがあります。

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ワクチン接種会場。人も少なく、リラックスムード。

本当にそうなると、隔離は日本帰国時のみということで、ちょっとは里帰りのハードルが低くなりますね。ただ、肝心の実家の母のワクチンは、受付がこの13日から。隣の市にいる友人に聞くと、電話やネット回線もパンク状態だったそうです。日本の都市部は高齢人口も多いので、より細かく年齢別とか基礎疾患別に予約できるシステムの方が良い気がしますが…。きっと、人口が多い分手が回らないのでしょうね。

 

そんなわけで、今現在の暮らしのアップデートをしてみました。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

*1:と、言っていたのもつかの間、5日のオスロ市会見で、6日よりまた一段階緩和し、閉まっていたすべてのお店が再開店されました!ただ、飲食はまだテイクアウトのみ。

額関節症(TMD) ノルウェー事情アップデート(2021・2)

みなさまこんばんは。引き続きお変わりありませんか?

ポースケ(イースター)休みも月曜日、5日まで。6日火曜日からはいつもの毎日です。ただ、3人新規のクライアントさんと実習生のお世話でやっぱり忙しい週でした。仕事に加えて木曜日は朝9時半から、例のオスロ大学歯学部の教授先生がいるドランメンと言う町のクリニックへ。オスロ―ドランメン間は割と交通の便はいいのですが、やっぱり遠いと感じました。さて、今日はそんなわけでこちらのクリニックでの結果発表のトピックです。

 

憂鬱だった木曜の朝…いい結果がでるのは想像できなかった

詳しい経緯については、以前のブログにてこのように語っております。

humbleness.hatenablog.com

初めてこちらのクリニックに行ったのが、前回の1月21日。おいおい、2か月以上結果を待っていたことになります。実際は、こちらのH先生もコーンビームCTを解析に出してその結果待ちだったそうなのですが…。

そして、この解析はと言うと…。なんと、骨に関する異常は全くなし、とのこと。「えー」っと驚きます。大学病院では加齢などによる下顎頭の変形・平坦化がもとで、関節が上方向にずれ、開咬が発生した、との診断でしたが。こちらで解析した先生によると、たしかに下顎頭の形は平たいけれど、加齢・その他による骨の変形は認められない…そうです。うーん、正直言って「誰を信じたらいいの?」と、なりますよね。ただ、骨の変形が無しで開咬になるんですかね。

先生はまた、「じっくり研究するので」と、言って、私の歯型も前回取られていましたが、その結果発表も。「この歯型から、位置をずらすときちんと歯が咬みあうので、開咬は歯が動いたのではなく、顎が動いたことが原因だとわかります」と、言ってくれました。なんだかそれを聞いて、ほっとした…というか、ああ、もともとの咬み合わせ、それほど悪くもなかったんだあ…という感じですかね。(これは、近所の歯医者にかみ合わせの事や、親知らずのことでコテンコテンに言われていたのもあるので… なおさら、ですね。)

偉い方だと思うのですが、全然平気で普通にいろいろなんでも聞けそうな雰囲気のH先生。「先生の見解は大学病院のとは違うってことですよね。では、何が原因で顎が動いたんですか?」「骨に異常がないなら、筋肉の異常で…、ということしか言えませんね。ただ、筋肉異常が原因でここまで顎位置がずれた症例は見たことないんですよ。なので、自信を持っているわけではないんです。」

そこで、今の状態を改善すべく、H先生からの提案は奥歯(親知らず…つまり、先生は親知らずは抜く必要はない、と。親知らずの価値を認める先生がいたんですよー。)を削り、高さを調整すること。前回も聞いたのですが、スプリントとゴムを使っての顎のけん引というのは、先生の分野ではなく、矯正歯科の分野になるそうです。(そんなこと大学病院でも言っていたな。)

 

「僕のことは気にせず、あなたの一番したい治療を選んで欲しいと思っています。」

この「削って調整」というのも、前回も話に出ましたが、もちろん先生はTMDのプロなので、この治療法を初めに勧めることはしないそうです。この治療を選んだら、3本くらいの奥歯を調整して4,800クローネほど(あとで治療代の見積もりをいただきました。)これで、かなりかみ合わせは良くなる、とは言われたものの、昔のかみ合わせにもどす治療ではないのです。そして、もし私がこの治療法が嫌で、矯正専門医で他の治療法を試してみたければ、提携している先生に紹介状を書いてくれるとのこと。

最後に先生がおっしゃっていたのは、「よく考えて、いろんな人とも話して、自分の一番したいと思っている治療を選んでください。僕のことは全然考えなくていい。それを僕も願っています。」先生、なんていい人なんだーー。そうですよ、親知らずにしたって、抜け抜け言う歯科医が多い中…。ちょっと嬉しくって、感動しました…。H先生、ただの偉い先生じゃなくって、人柄も素晴らしい方だったんだ。

 

そしてまだ考え中

そうですよね、噛み合わせだけを考えて、最短・最低価格で改善するには、H先生の提案はいいと思いました。ただ、顎の移動の原因が筋肉ってことは、いつか筋肉が正常になって、顎がもとに戻ることもアリとすると、やっぱり削るのは怖いなー。

一方、矯正の先生は、先生と同じくスウェーデンの方。一応お名前を伺っているので、詳しくググってみようと思っていますが。初診だけでも、前回同様 3-4000クローネは行くかもしれない。治療費もウン十万は行きますよね…。(日本でも通常の矯正は100万くらいはかかりますもんね。こちらもそれくらいはかかるかもしれません。)でも、顎位置が変わって不便していることの一つが顎が以前のように動かないこともあるので、しゃべりづらさは顎位置をもとに戻さないことには これからもずっと続くと思います。こちらの先生が私が希望しているスプリントとゴムの治療をしてくださるかも、実はわかりません。どんなポリシーの先生かって、行って会ってみないとわからないですよね。

もう一つの選択は、日本に行くまで待つ、というもの。でも、仮に大学病院で診てもらえたにしても、海外に住んでいる私に治療までしてくれるかどうか。数回・短期間で済む治療ではないですからね。もちろん、日本の大学病院には額関節症専門外来もあり、検査機器もこちらのパノラマレントゲンとコーンビームCTだけではなく、他にもいろいろありそう…。

 

さて、どうなるでしょう。どの選択がいいのか。この続きはまた後日のTMDアップデートにてお伝えできるとおもいます。

今日もここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

コロナ禍二度目のポースケ(イースター)

みなさまこんばんは。思えば前回ブログより1か月も経ってしまいました。この間、いろいろありました。そして、来週はイースター。(ノルウェー語では「ポースケ」っていいますが、ちょっとかわいい名前です。)今日は仕事と普段の生活のなかから、これまでの1か月のこと、今のこと、これから…などを綴っていきたいと思います。

 

街・職場では…

1月末から、実はオスロ市内と近郊の地域では「セミ・ロックダウン」とも呼べるような厳しいコロナ政策が続いています。外出禁止令はないものの、食料品店・薬局などを除くお店関係が閉まっています。はじめはショッピングセンター内の店が対象で、商店街などはまだ開いていたのですが、2月に入り制作強化です。私が住む郊外ではショッピングセンターは2月に一度開店が許可されましたが、案の定オスロ方面からと思われるお客さんでかなり人が増え、変異株の感染者増加に伴い 再び店が閉まりました。

ちなみに、ノルウェーではワインなどのアルコール度が高い飲料は専売特許をもつ、Vinmonopolという公のお店でしか購入できません。こちらもオスロでは1月に一度閉鎖となりましたが、あまりに郊外で長蛇の列になり「密」状態になったため、スーパー同様開店が許可となりました。店内は人数制限があり、セキュリティーのスタッフが入り口でコントロールする状態。お酒好きの方々は、行列を作ってお買い物です。(列にあまり並ばないノルウェー人にしてみたら、いち列に並んで…ってかなり新しいことかな、と思います。)

職場では、この8日からソーシャルワーク学部に通う大学生が実習に来ていて、私がスーパーバイザー役を引き受けなければなりませんでした。以前にも違う職場で実習生の担当をしましたが、今回はコロナ禍。なかなか大変です。職場ポリシーは、最低50パーセントはテレワーク…、といってもリモートでサポートできる内容には限りがあり、やはり家庭訪問・ミーティングが必要です。要するに「職場には来るな」とは言われていますが、実際は家から出なければ仕事はできません。3月に入ってから、3人新規の利用者を引き受けたので、新しい利用者の子たちに実習のオーガナイズと、なかなか忙しい日々でした。実習生のお世話は、5月末ころまで続きます。

そして、やはり政府の方でこのイースター休暇直前の新しいコロナ政策発表です。なんと、ノルウェー全国のバーやレストランでのアルコール提供が禁止となりました。去年にちょっと触れた、セカンドハウスのヒッテへ行くのは今回は禁止ではありませんが、食料もすべて自分の住んでいる地域で仕入れ、現地ではスーパーや外食を利用しないように要請されています。

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コロナ政策に対する抗議の落書き…や、他の抗議など。
プライベートでは…

さて、前回ブログではうちのリフォームのトピックでしたが、今のところ約9割がた終わりました!(終わったところで写真アップも検討しています。見たい方がいれば…)

写真であげた洗面所の天井。あの後、実は購入したペンキの色が間違っていた(店が間違った色を調合していた)というのが判明。その時は天井を半分近く塗った後…かなりショック。ちょうどホームセンターなどもうちの地域では開いていた頃なので、行って新しいペンキに取り換えてはもらえたのですが、その過程でカスタマーサービスとひと悶着。「色コードを確認しないお客さんにも責任がありますよ」とか言われてしまい、抗議のクレームをメールにて出したところ、5000円分の商品券をお詫びでもらえるという…。いいんだか、悪いんだか、でもクレーム出してよかった…というようなハプニングもあり。

そして、例の変形しちゃった私の顎なのですが、検査で行ったクリニックに3月に入ってから問い合わせたところ、専門医の先生が他の先生にコーンビームCTの解析を依頼をしていた…、そうで、その解析の回答待ちの状態でした。そうこうしていた先週、あちらから連絡があり、イースター明けの来月8日に予約を入れてもらえました。なんだか、とっても気が重いです。また同じことを言われて、他の歯科専門医に回されるんだろうな…、とか 「やっぱり原因はわかりませんでした」とか言われそう…とか。コロナさえなければ、とっとと日本に行ってどこかの大学病院で診てもらっているところでしょうが。やはり、日本とノルウェーの自宅待機期間、合わせて24日間を考えると そう簡単には行けませんねー(ためいき)。どっちみち母がワクチン受けられるまでは行けないと思っていたので、もうあと数か月待てば行ける状態にはなりますが…。

ちなみに、こちらオスロの大学病院の口腔外科でも再度、「こちらでは治療は施していないので」という返事。おかしいな、と思ったのは実際に会った先生が言っていた治療ができない理由(軽症で手術が要らない人にする治療のバジェットがない)と、部長さんが書いてきた手紙での理由(うちには矯正の専門歯科医が居ない)に、かなり開きがあったこと。しかも医療機関がクレームを受け入れらない場合は上訴機関へ転送するのが決まりですが、それが無視されていたので、その上訴機関のStatsforvalter というところに自分で直にクレームを出した…というのが今の状況です。ただ、この機関が病院の「治療できません」という結果を覆すよう宣告するのも考えにくいな、と思うのですが。とりあえず、どんな返事が来るか待ってみることにしています。

それから、12月末に日本のとあるNPO団体のチャットでできるカウンセリングのボランティアにも応募していて、そちらでの面接や研修も終了し、3月初めより活動開始。なんでもボランティアをしているのを公にはできないそうなので、ここからのトピックはあまり紹介できないのが残念ですが…そういうポリシーらしいので、仕方ない。ただ、日本に住んでいる方々のために何かこちらからできないかな…と思っていたので、どんな風に発展していくか、ちょっと楽しみです。ボランティアやらブログを書いている私を横目に、いろいろ退屈させている夫に改めて感謝したいところ…。(まあ、結婚前はもっとボランティアとかにアクティヴでしたけどね…。)

 

さて、イースター。本当はノルウェー第2の都市、ベルゲンへ夫と初めて一緒に旅行する予定も立てていました。が、これだけコロナ変異株が広がってきているので、やっぱり政府の要請どおり、おとなしくうちに居ることにしました。予定としては、うちのリフォームを終わらせたあと、夫のコテージの清掃やお片付けなど。毎年落ち葉を掃いて集めたりも春先の仕事です。私のノルウェー人の友人が言っていましたが、「小さな毎日の幸せを見つけるトレーニングができたら、コロナ禍もしんどくないよ。」とのこと。この友人は、慢性疲労症候群という稀な病を10年ほど患っており、以前からあまり外に出られない生活を強いられていました。そうだよね、この友人にならって、小さな幸せ、小さな感謝、見つけられるように自分自身もちょっとリフォームしますかあ…。

 

みなさまも引き続きご自愛ください。では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。