ハンブルネスのひとりごと

ノルウェー在住のシステムズ・カウンセラーのブログです

2024年冬のプチリフォーム 再び!

とりあえず終わった玄関リフォーム…

みなさまこんにちは。お元気ですか?

一昨年の今くらいの時期にプチリフォームで、靴収納を置いてみたうちの玄関ホール(と、いうほどには広くはないけど…)。この時のペンキがまだ余っており、しかも塗った壁も2面のみ。2月に入り、なんだか「もっと玄関きれいに素敵にならないかなー」と、うずうず。そんなわけで、今日は今年冬の(プチ)リフォームについてお話しますー。

この時のお話もこちらのリンクでお読みいただけます。

humbleness.hatenablog.com

 

プチリフォームのはずが…

ペンキが余っていてもったいないので始めたペンキ塗りのみのリフォーム。塗っていなかったとなりの壁をまずは一面だけ塗装。最近のペンキは乾きが早いのもあり、2度塗りもなんと半日で終了。速い、これならいける…と、まずまずの出だしです。そして次の週末もまたもう一壁…。と、思いきや、こちらの壁側には作り付けのワードローブがあり、これをどうしようとちょっとストップ。(上の写真がこの壁)主人と相談したところ、ワードローブの中身を出して、この中も同じ色で塗装する方が良いとの意見。(お父さんを筆頭にハンディ一家で仕込まれた夫はものすごく丁寧に、きちんとした仕事をしたいタイプ…私は日本人ですが、この完璧主義には多少ついていけないことがあります。)オッケー。とりあえずこの意見を受け入れ、中のものを出してみると 居間がコート類などでいっぱいに。
さらに、ワードローブの引き戸も銀色のメタルの枠に白と、なんとも雰囲気と合わない感じに。夫の提案で、枠をスプレー塗装してエッグホワイトに。引き戸も壁と同じ色にすることに…。さあ、なんだかもう「プチ」では全然なくなってきました。


夫も参加で壁の修繕に入る

さて、ここまで来た頃にはこの玄関ホール全体を同じ色で塗装したほうが断然きれいという話に。以下写真は居間へのドア。ワードローブが左にあります。実はここは私たちが引っ越してきた当時はドアも何もないオープンなスペースでしたが、何もないと玄関ドアを開けた際にすごく居間が寒くなるのと、暖房の効率を考えてドアを購入してDIYで施工。ただ、冬の乾燥のため、木造の家にありがちな木材が縮んで入る亀裂がここにも出てきていました。最初は私だけがやると思っていた(プチ)リフォームに、今度は壁の修復をしたいと夫も参戦。パテを塗って亀裂を埋めるだけではまた亀裂が入りそうだったので、まずパテ塗りをしてからその上に下地用の壁紙を貼るというダブルの作業となりました。

 

左:ビフォア 右:アフター (カーテンの後ろには予備の冷蔵庫)
階段下

さて、写真にも写っていますがガラスドアの壁は階段下へと続いているのでした。そう、もうここまで来たら階段下も完璧にしたい夫。私はさすがに「階段下なんて誰も見ないからいいよ」で、この作業は彼にお任せしてしまいました。ちなみに、うちは階段下に予備の冷蔵庫(上が冷蔵、下が冷凍のタイプ。で、キッチンにある冷蔵庫には冷凍はついていないため、うちの唯一の冷凍庫もここ)を置いていて、カーテンで目隠ししています。これまでこのスペースはいろんなものを置いておく、なんでもスペースになっていました。以前、靴収納がなかったころは、古い引き出しに季節外れの靴も収納していましたが、かなりぐちゃぐちゃな片付いていない場所。あと、電気工の夫が自分で壁掛け型のLEDランプも取り付け、ペンキも塗ってみると、なんだか素敵なスペースに。うちは冷蔵庫を置いているけど、ともすると小さいデスクとか置いて、ミニオフィスみたいになるかも…。これは、ゆくゆくこの家を売る際には有効な発見かもですね。

 

今日リフォームが終了

実は、今日階段下のペンキをすべて塗り終え、収納していた物も戻し、玄関ホールのリフォームを一応終了しました。いやあ、なんだか長かったです。でも、とりあえず満足しています。しいて言えば、チェストの色を何とか塗りなおしたいところ。このチェストは夫の両親が新婚時代に使っていた物を夫が譲り受けたそうで、なんとかして使っていきたいシロモノです。私たちはこういったメンテでも、リユースできるところはそうしています。

 

と、言う事で「北欧ライフスタイル」*1というテーマで、今日は冬のおうちリフォームについてお伝えしました。最後までお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

 

*1:ノルウェー人はリフォーム好き、という内容の過去のブログはこちらで:

https://humbleness.hatenablog.com/entry/2021/02/22/051805

2024年 新年 ノルウェー・寒波と生活


年が明け、2週間が経とうとしています。今年もよろしくお願いいたします。また、能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

日本では元旦の震災や2日の羽田空港での事故など、年が明けて痛ましい、悲しい出来事が立て続けに起こりましたが、こちら北欧ノルウェーではまとまった積雪に寒波と、ひと踏ん張りしなければならない毎日でした。今日のブログではマイナス20度越えでどんな毎日なのかをお伝えしたいと思います。お付き合いいただければ嬉しいです。

 

元旦から雪かきに4時間

晦日の夜からまとまった降雪で、教会での持ち寄り食事会に出席していた夫と私もしんしんと雪が降る中、なんとか帰宅しました。ノルウェーは他のヨーロッパ諸国に比べ道が狭く悪いので、大晦日でも除雪車が出てくれたことが何よりも救いでした。インフラが悪いというのは、人口の少なさも関係していると思います。(あくまで、私の個人的見解ですが…)

晦日の持ち寄りパーティで。こんな感じの食事でした。私は巻きずし持参。

 

元旦はこちらも祝日ですが、次の2日からは通常になるので朝から雪かき作業でした。結婚前は私も集合住宅に住んでいて、たいてい管理人さんや大家さんが雪かき作業をしてくれていたので、恥ずかしながら雪かきを体験したのは今の家に住んでから。数年前に除雪機も購入したものの、かなり操作にコツや力が要るのでものの10分でギブ・アップ。

翌日、新年の初出勤でしたが、案の定オスロの街中は除雪もろくにされておらず、もこもこになった歩道を足を取られながら歩きます。うちの方では車道も歩道もかなり即座に除雪されるんですけど…。積雪後のメンテは断然、郊外の都市の方が行き届いていますね。ちなみに、今でも除雪はされておりません…。

 

体に応える寒波

先週の週末は、各地で零下20度越えという寒波に見舞われました。オスロでも6日の未明にかけ、記録的な零下29.3を記録。うちの方も27度くらいの予報で覚悟したのですが、土曜の朝は零下22,3度くらいでした。
もちろん、ノルウェーでもまだまだ寒い地域はありますし、こういう気温は通常数日なので持ちこたえる方法はいろいろあります。私の場合は、上の肌着と下のスパッツ、靴下はウールを使用。日本からまとめ買いの使い捨てカイロも肌着の上に着用。うちの中では、暖炉を毎日のようにつけて温まっていました。(電気ヒーターだけでは温まらない)外出時は帽子・手袋(二重になったもの)、マフラーも長いものをぐるぐる巻きにして口や鼻も覆います。こんな感じでなんとかしのいでいた感じです。
ただ、寒いと体力も落ちますし、職場でもインフルやコロナ、肺炎などで休職している同僚も数人出ています。
小6まで住んでいた北海道ではこれほどの雪や寒さは記憶にないのですが、ツルツルの地面を歩くのは慣れているので なんとか転倒や骨折もゼロで頑張っております。

ノルウェーは脱炭素化が自治体でも進んでおり、オスロでも公共交通機関除雪車もEV化されています。それはそれでとても良いのですが、実はこの寒波でEV車にかなりの問題発生。例えば、寒すぎてすぐにバッテリー切れで走れなくなる車や、充電も普段よりかなりの時間を掛けなければならず。で、結果「運休」となる便が続出しました。そんなわけで、私もクライアントさんの家庭訪問なども普段より倍の時間がかかったり、寒い中バスをずっと待っていたり。エコ志向は大切ですが、こうも運休するとお年寄りや体の弱い方など、深刻な問題ですよね。今現在は寒波は脱して例年並みの零下20度以上(それでも、夜中は15‐18度になりますが)なので、この危機は乗り越えたとは思うのですが。かと言って、職場のEV車も除雪不足で路上駐車スペースも激減なので、移動に使うのは難しいところですね。その辺のところがきめ細かくないのも、「ノルウェーあるある」で、納得。

 

陽が少しずつ長くなってきました

1月の第2週目ともなると、朝も少しだけ早く明るくなってきて 陽も長くなってきた感じがします。太陽も日本よりずっと低く昇るため、一日中「どよーん」としているのですが、もうすぐもっと明るい太陽にお目にかかれそうです。天気も良く、陽も照ってくれると気持ちも明るくなりますものね。

再来週には、オープン・ダイアローグのコースの3回目があります。先日もスーパーバイザーの方に、「このアプローチはノルウェーではまだまだ新しいから、思うように行かなくても、気を落とさずに頑張って」と、激励され、ちょっと元気が出た次第です。

 

そんなわけで、今日は年が明けてからの約2週間の暮らしを綴ってみました。去年と比べると、今年は抱負を立てずに目の前の身近なことから頑張っていこうと思っています。最後までお読みくださり、ありがとうございました。どちらさまも、お体に気をつけて。

 

 

2023年を振り返って ノルウェーでの生活・仕事・学び


みなさまこんばんは。今年もとうとうこの週を残すところ。2023年はみなさまにとってどんな年だったでしょうか?ノルウェーに居ると、NATO加盟国(総長がノルウェー元首相のストルテンバルグさんだったり)であることから、ウクライナのニュースは毎日ありますし、また90年代に停戦交渉をオスロでやったことからイスラエルパレスチナ紛争についても意見が飛び交っています。こんな中、私たちは、というと2022年とさほど変わらず、大きな病気もせずに生活してこれました。でも、今が大丈夫だからと言って、ずっとそうではないことは実家の母を見ていても、世の中の動きを見ていてもつくづく感じます。一日・一日を感謝しながら過ごさねば…と、自分に言い聞かせつつ…。
さて、今日は今年私たちの生活にあった出来事を画像を交えながらまとめて行きたいと思います。とても個人的ですが、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

2月:一回目の一時帰国

冬の間はうちの中のリフォームなどを行うことが多いのですが、今年は一回目の一時帰国を2月に予定しており、年が明けるとあっという間に2月になったという感じでした。
一時帰国も、前回帰国時に母の状態があまり良くなかったことから 少し早めの約4か月後にした、というわけです。
以前のブログ、「高齢の母を日本に残して(後編)」*1でもお伝えしたのですが、帰ってみたら状態がびっくりするほど良くなっていたので、一安心でした。一泊で房総半島までレンタカーでドライブ旅行に行ったり、私たち夫婦と友人の3人で草津温泉に行ったりと、家族サービスや自分たちが楽しめることもできたかなー。(画像アップデート上限の関係で、この時の写真はアップできないのが残念!)

 

春~夏:庭メンテと10年に一度の外壁ペンキ塗り

さて、日本での一時帰国もあっという間に終わり、今年は外壁ペンキ塗りが待っていました。*2 

庭メンテの方は、地面の霜が完全に溶けた後にまず芝生メンテから。とにかくうちは水はけの悪い土壌なため、最近は芝を耕す機械をかけ、苔などを除去し肥料をまく作業を毎春やっています。左はじの写真は、敷地内北側にある小高くなった場所。陽が一番長く当たる場所なので、ここを整備して念願のミニ温室を建ててみました。(季節は冬ですが、こちらが温室でーす。)


6万円ほどの格安温室で、壁や屋根の部分が強化プラスチックなので、果たして何シーズン持つのやら…と、ちょっと疑問。とにかく雪が少しでも積もると雪下ろし作業をしています。ちなみに、温室の先のオレンジ色の地面マーカー(日本語でなんて言うのかわからず…。)のある場所はゆくゆく低めのゲートを建てたいと思っています。このままだと、あまりにも「工事現場」ぽくって。(ちなみに、写真を撮っている側も数メートル植え込みの間に隙間があり、近所のこどもたちの通り道になっておりました。それもねー。地面マーカーがあると、入ってくる人もほとんどいません。)

ペンキ塗りの方は、5月から7月末までの約2か月半。天気が毎週末良く、気温も高かったのでペンキが良く乾くという意味ではラッキーでしたが、熱中症のような症状で私は思いっきり夏バテしました。日本の様に熱中症グッズが気軽に手に入ればいいんですけど…。暑さは昔から得意ではないし、やっぱり更年期ですかね。

 

8月:南ドイツでヨーロッパ・キリスト者の集いに参加
左:集い会場となった宿泊施設。Booking.comにもあります。右:ドイツのドラッグストア、RossmannとスーパーLidlで買い出しして来ました。

「ヨーロッパ・キリスト者の集い」というのが、ヨーロッパで約40年ほど続いています。文字通り、ヨーロッパに居る日本人(または日本語を話す、日本に関係している)信仰者が一年に一回集まるという いわゆる「修養会」と呼ばれるものです。実はヨーロッパにはあちこちに日本人教会やJCFと呼ばれるグループが点在しています。(ちなみに、私はオスロの小さなグループの世話役を担っています。)オフィシャルサイトはこちらです。

ヨーロッパ・キリスト者の集い - ヨーロッパ・キリスト者の集いのオフィシャルサイト!

以前のブログでもお伝えしたのですが、私が洗礼を受けてクリスチャンになってからもこの集いで知り合った同世代の方々からたくさんの刺激をもらい、ノルウェーで仕事をして生活してみるという選択肢が与えられたのでした。
ちなみに、東ノルウェーから安い食料品を買い出し…というと、普通は国境を越えたすぐ先にあるスウェーデンの店へ出かけますが、ノルウェークローネ安のため、最近は元が取れるかどうかわからなくなってきました。ドイツはスウェーデンよりも食料品が安く買えるところ。そんなわけで、集いの自由時間を利用して、買い出しに行ってきました。買ったものは主にRossmannの自社製品のお茶の数々。以前はひとパック1ユーロ以下だったのですが、さすがに少し値上がっていましたね。それから、はちみつやデカフェなど。

 

9月:2回目の一時帰国

昨年は航空券をセーブしようと、初の中東経由便で日本へ移動したものの、今年は中東系の会社もかなり値上がっていました。夫も、帰路はやっぱりヨーロッパまで来て乗り換えの方が安心だと言っていて、それなら…と、ヨーロッパで乗り換えできる各航空会社を見てみたところ 思いのほかLufthansaANAが買いやすい値段というのが判明。2月の帰国からこの経路で日本を往復しています。
ANAはまあまあ良いのですが、JALに比べると梅酒のサービスがないのが残念。それに何と言ってもエコノミーの配列が3‐3‐3ということで、二人で旅行する私たちにはちょっと不便ですかね。(JALでは2‐4‐2でしたが…。今はしばらく乗っていないので、わかりません。)まあ、でも値段と移動時間などを考えると、羽田に乗り入れてる会社はやっぱり楽ですしね。贅沢は言っちゃいけない感じですね。

左2枚:有馬温泉の温泉街にねね様像。右から2枚目:宿泊先のポートピアホテル。右:四国に初上陸!で、鳴門大橋。

私だけなら良いですが、ノルウェー人の夫も巻き込んでの一時帰国。もちろん、毎回3週間も仕事を空けても大丈夫な労働環境はとても恵まれていると思うのですが、年のすべての休暇を母の介助に使っているので、今回も家族サービスで関西の方へ小旅行に行きました。目的地は四国の鳴門だったのですが、宿泊施設のお値段と移動のしやすさを考え、宿泊は神戸に決定。有馬温泉にもアクセスがよく、日帰り温泉に行ってきました。神戸は私は数回行っていますが、夫は初めてだったので なかなか楽しめたと思います。関西までも、本当は新幹線に乗りたかったものの、安さにつられ航空便で。(帰りは超揺れて冷や汗だったのですが…。)ホテルも空港の近くだったので、これ以外の選択はなかったかな。夫は念願の神戸ビーフにありつけて満足そうでした。
一時帰国では、母の病院やクリニックの付き添いに数軒、それ以外は数年前より夫が通っているカイロプラクティックへ。私も隣町にある顎関節症を見てくださる歯科医院にて、就寝時のスプリント作成や歯周ポケット検診など。なかなか忙しい休暇となりました。

吉祥寺で初めて食べた「フルッフィパンケーキ」。うちでも実は作ってみたけど、見事にペッちゃんこになりました。本当に時間が経ってもふわふわで、面白かったです!

 

2023年 健康と仕事

今年も大きな病気はせずに済んだのですが、小さな不調はいろいろありました。胃腸の調子が悪く、胃カメラも飲みました。実は今現在、右足の甲が腫れて痛みもあるので、医者に紹介状をもらおうか考え中です。ただ、ノルウェー「あるある」で、検査を待っている間に症状が改善したりするので、意味があるのかないのか。
仕事の方は、今年は本業が中心でした。職場では、「労働環境オンブズマン」制度があり、私はその役目を去年秋から引き継いだわけですが、今年に入りやっと始動してきた感じです。オンブズマンに使う時間は就労時間でカバーできますが、2日間のコースのほか、オンラインコースもノルマとしてあるので、仕事の合間を縫ってやっております。この制度や役割についても また後日書いてみたいと思います。
その他、力を入れているオープン・ダイアローグはコース終了前(3月)までにミーティングが果たしてできるのか…。なかなか先は見えませんが、前向きに頑張ります。
プライベートの方では、先月、チャット相談員のボランティアを辞めましたし、できたらこのブログやホームページにも来年からもっと力を入れていきたいと思っています。

 

今日はこの一年を振り返ってみました。アップデートがなかなできず、シリーズ記事も次の見通しがつかず、このブログにお付き合いくださっている方ひとりひとりに、感謝しております。

どちら様も、健康が守られ、良い新年が迎えられますようお祈りいたします!

今年はイブの前の日に墓地にろうそくを灯しました。

ノルウェーのクリスマス準備

オスロ バスターミナルにて。「God jul!」は「クリスマスおめでとう!」の意味。日本でよく「謹賀新年」を年末に見るのと同じ感覚でしょうかね?

みなさまこんばんは。この週末、うちのなかのクリスマス準備をしていて、これってブログに書けるかしら…と思い、机に向かっております。ノルウェーも、他の欧米諸国と同じく、クリスマスは家族で祝われます。全く内容は違うものの、日本のお正月を彷彿させますね。うちの中の飾りつけやディナー、ルーティンも少しずつそれぞれのご家庭の特色があり、面白いな…と思います。こんなわけで、今日はクリスマスの準備を中心に、最近のトレンド、うち(ノルウェー&日本のミックス文化)のやり方、またクリスマスはノルウェー人にとってどんな意味を持っているか…など、書いてみたいと思います。お読みいただけると嬉しいです!

クリスマス準備:ツリーにプレゼント

以前のブログ(下に貼り付けます)では、クリスマスイブの過ごし方やクリスマスと新年の間の「ロムユール」という期間についてご紹介しました。

humbleness.hatenablog.com

このブログにも出てきたうちのプラスチックツリーですが、近年エコ志向と共に かなり主流になりつつあり、伝統的な生木を売る業者さんも数が減ってきているとのこと。ブラックフライデーのセールなどでも、このプラスチックツリーがかなり出回っていました。ちなみに、昔から日本でも売られているプラスチックのミニツリーとは異なり、「本物っぽさ」が重要なようです。なので、大きさもかなりあり、お値段も通常1‐2万。やはり、クリスマスツリーはノルウェー人にとって大切なものなんでしょうね。
実際にツリーを出して飾りつけをするのは「この日じゃないと」というのはなく、自由に選べますが、多くのご家庭では23日(Lillejulaften、小さいイブの意味)が多いようです。今年はうちはこの週末に早々に夫が飾りつけしていました。で、ご覧の写真のようにノルウェー国旗を掛ける方も多いかもしれません。

今年はノルウェー国旗を付けてみました。(見えにくくてすみません)ノルウェー国旗って、洋服とかにも付いていたり。国民性でしょうかねー。

前準備でもう一つ欠かせないのが、イブのディナーの後に開けるプレゼントです。これは未成年の子だけでなく、大人同士・友達同士でも交換されます。11月になると、各大型チェーン店などがこういった「クリスマスカタログ」を発行します。上記ブログでも「交換券」について触れましたが、これを付けて送るとちょっと安心です。うちでは、夫の方は姪っ子や甥っ子が成人(18歳)になるまで希望リストを聞いてその中からプレゼントしていました。私の方は、昔住んでいた西ノルウェーの友人、そのお母さんと彼氏にいつもあいさつ代わりにプレゼントを送っています。ノリ的にはお歳暮みたいかもですね。右のカタログは「Apotek 1」というチェーンの薬局。日本の薬局よりもコスメティックやグッズが充実しているかもです。定番のプレゼントはスリッパやウールの靴下。初めてクリスマスイブのお祝いにノルウェー人のご家庭にご招待いただいた時は、プレゼントの豪華さにちょっとびっくりしたのですが、これも各ご家庭で違うようです。ちなみに、今日のニュースでは物価高騰や金利アップにより、例年よりもプレゼントが小さなものになっているとか。

今年のクリスマスカタログ。左:Europris 右:Apotek 1 今のレートでは値段にx13で、だいたいの日本円が出ます。
ノルウェー人とクリスマス

さて、ノルウェーキリスト教が主な宗教で、幼児洗礼と堅信礼(ルーテル派のため)を受けるのもまだ一般的です。とはいえ、ひとりひとりに「信仰」を聞いてみると、「自分は特に信仰はない」という人がほとんど。ただ、クリスマスイブに礼拝に行く…というのが昔からの習わしもあって、多くの人が教会に足を運びます。おのずと礼拝も一つの教会で2回あったりします。ただ、クリスマスを告げる鐘が鳴る夕方5時までに終わるようになっています。
クリスチャンの夫と私は、というと、イブに礼拝に「どうしても行きたい」ということはなく、「都合がついたら…」という感じです。もちろん、イエスキリストの誕生を祝うクリスマスはいろんな意味で感謝を感じるのですが、無理せずマイペースにやっています。今年はお客さんが来るので、私はパスですが 夫はお父さんや祖父母のお墓にろうそくを灯しに行くと言っています。(この習わしについても上記ブログでお伝えしています。)

多文化カップルのうちの場合

お子さんがいらっしゃるうちでは、また違ってくると思うのですが、夫と二人家庭のうちではいたって毎年フレキシブルにクリスマスを祝っています。ツリーは毎年出して飾るものの、どこで誰とお祝いするかも毎年違うし、ディナーの内容もまちまち。ノルウェー人同士のカップルで出身地が違ったりすると、「今年はどちらの実家で」という取り決めを作る方もいますし、食事の内容もだいたい決まっている方が多い印象です。
インテリアをクリスマス仕様にする、というのは私もノルウェーに来て習ったものですが、いつもの雰囲気と違うのも素敵だな、と思い、毎年ファブリックやカーテンを替えたり、置物を飾ったりしています。でも、これもいたってフレキシブルかも。今年は電気代が高いのもあり、普通の断熱カーテンを掛けています。夫は仕事柄、多数のご家庭を見ていますが、本当にクリスマスの飾り付けの度合いは千差万別らしいです。その夫によると、うちの飾りの度合いは「ほどほど」。ちなみに、こういったクリスマスインテリアグッズはよくプレゼントにも使われます。

 

クリスマス仕様のリビング。窓にかかっているのは「julestjerne」(クリスマスの星)と呼ばれるライトで、こちらもいつから飾って良いかなどの規定はありません。でも、冬至までは暗いので 大体11月中旬ころからつけているご家庭が多いかもです。


さて、ざっとですがクリスマス準備をご紹介しました。
今年はイブが日曜日なので、いつものように4時間だけ働きに出ていく必要もなく、ちょっと楽な感じです。
今の世の中、ウクライナといい、中東といい、ニュースを見ると暗い話題が多いですね。それでも、明日・来年と希望を持ちつつ、平和な世の中を祈りつつ生きていきたいです。
みなさまも、どうぞお体にお気をつけて…。今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

師走のノルウェー (またあっという間に第二アドベント!) 

職場のセミナーで行った、Voksenåsen Hotell

みなさまいかがお過ごしでしょうか。お久しぶりです。このブログはゆるゆる、まったり、私の個人的な趣味のブログで、なかなか書けずに前回からもう3か月以上失礼しております…。
今日は久しぶりのアップということで、この3か月を振りかえりノルウェーに住んでいるアラフィフ日本人(おばちゃん)がどんなことをしていたかお伝えします。興味がある方は読み進んでいただけると嬉しいです!

 

日本への一時帰国

以前のブログ*1でも綴っておりましたが、80代前半の母の介助のため 夫と日本に半年に一度のペースで一時帰国しております。今回の帰国では、海外在住の弟が本帰国し、実家で同居が始まったばかりで、基本はこれまで通りでしたが、これから私たちの役割がどうなっていくか、様子を見るという感じです。ただ、年一回の病院での定期健診などは半日以上かかってしまうため、休暇中の私の方が時間に余裕があるのではないでしょうか。とにかく、兄弟みんなでそれぞれできることを分担しながら…ということになりそうです。
ちなみに、私たち夫婦は共働きではありますが、夫が50%の障がい者保険を受給していることもあり、普通の共働き家庭よりは経済的に窮屈かもしれません。日本への年2回の一時帰国もコツコツ計画してやっと…という感じでしょうか。あとは、こちらから購入する航空券は日本から買うよりも安いのが助かります。

 

胃の内視鏡検査

今年は夏ころから胃の調子がいまいちで、日本でも実は最寄りの消化器系専門医に行きました。ノルウェーでは、全額負担であれば 好きなように専門医に行けますが、やはりウン万円の世界。普通は公的提携している専門医(公立病院も含む)への紹介状をかかりつけ医よりもらい、まず検査から入ります。日本では「内視鏡検査はこちらでは間に合わないので、帰ってから行ってください。」と言われ、急いでかかりつけ医での予約を取りました。(かかりつけ医への予約も緊急対応を除き、2週間は待ちます。)私のかかりつけ医はWeb予約とWeb診療の対応がありますが、公のサイト www.helsenorge.no で、もろもろの手続きをします。このサイトでは、どの機関がどのくらいの待ち時間かも公開しているので、かかりつけ医に行く前にどの機関で検査を受けたいかを調べるのがお勧めです。例えば、公立病院系だと胃カメラの待ち時間は数週間。で、2023年から公的提携を始めたオスロの民間運営のクリニックでは2週間とあったので、そちらへの紹介状をかかりつけ医より送ってもらいました。

実際の検査では、コーカサス地方ご出身だというベテラン医師にあたりました。鎮痛剤使用はこちらでは 理由がなければ許可が降りません。あらかじめ、精神的な理由から今回は鎮痛剤使用を頼んでおり、医師にもその旨つげると、病理検査などサンプルを数か所とるので、鎮痛剤使用は勧めないとのご意見。なんでも、使用と同時に胃壁が薄くなり、穴が開く可能性が高くなるとのこと。面白かったのが、「日本では穴が開いても大丈夫だけど、ここではやっぱりまずいですよ」のコメント。そうか、救急搬送とかになってもスムーズに事が運ばないのは「ノルウェーあるある」だもんね。やっぱり鎮痛剤なしは辛いは辛いですが、先生の配慮で子供用の内視鏡などを使ってくださり、思ったよりはかなり楽でした。で、結果も良かったので一安心。ノルウェー人医師だとあまりわからないことでも、外国人医師は知識も豊富だな…と感じました。例えば、胃に異常がないのに起こる症状など。食べ物が自分が育った国と違うということも一因としてあるそうです。海外在住のみなさま、長く住んでいても胃が反応するらしいです…。

 

Oslo Met スーパーバイザーコース

11月の初旬、Oslo Met (Oslo Metropolitan University) でのコースに参加しました。こちらはソーシャル・ワークコースの学生さん達の実習のスーパーバイザーを引き受けると無料で行けるコースですが、学生2名以上、しかも違うセメスターに引き受けるというノルマのせいで、2021に始めたものの、終わらずに2年半が過ぎていました。あまり気乗りしないものの、コース修了書をもらうために参加したのです。行ってみたら、コースを受けるだけではなく課題も提出するよう求められ「そんなこと聞いてないよー」状態でしたが、コース修了書をもらえる条件とのことで、教科書を復習し、やっと月末に提出完了。なんとか、パスできましたが、11月は予定外に忙しくなりました…。もちろん、復習などは自分のためになったんですけどね。

 

オープン・ダイアローグ 

スーパーバイザーとは逆に、こちらのコースは前からずっと行きたかったもの。私の職場でもクライアントさんのソーシャルネットワークにどう働きかけるかがずっと課題になっており、偶然知り合ったオスロ市の他の職員さんがオープンダイアローグを導入していると聞いて、その集まりにも数年まえから顔を出すようになっていました。このコース、実は公立病院のAkershus Universitets Sykehus(オスロ郊外の県民対象)が開いており、やはりこの病院の職員や近郊の自治体の事業所が対象だったようです。オープンダイアローグについては、こちらをご覧ください。

www.nikkei.com

フィンランドはお隣ですが、ノルウェーでもこのやり方でネットワークミーティングを開いているところはまだあまりありません。と、いうのもやはり「プロ・イコール・エキスパート」という具合に、専門家が自分のやり方を離れ話の流れを患者さん、クライアントさんに任せるのは難しいからでしょう。このコースは課題の提出はないものの、10時間のスーパーバイジングを受けることと、自分もミーティングリーダーの役割をやってみるというのが必須となっています。私も職場でミーティングを開くべく、同僚にも手伝ってもらうよう頼んでいますが、やっぱり懐疑的なリアクションが返って来る印象です。オープンダイアローグについても後日ブログにてお伝えしていきたいと思います。

 

職場でのセミナー

11月末からこちらでも忘年会シーズンが始まっています。職場では12月1日に忘年会があり、また先週泊りがけのセミナーもありました。うちの事業所は市営ですが、クライアントさんへの支援の一部が有料となっており、ここでの収入が基準を超えると セミナーなどにあてがわれているようです。(もちろん、毎年開けるわけではない…)今回は、オスロのスキージャンプ台、Holmenkollenよりもう少し高いところにある、Voksenåsenにあるホテルでした。実は私はよっぱらいが少し苦手で、こういった飲む機会も得意ではないのですが、職場環境・人間関係向上のために付き合わねばならず、あとからどっと疲れが来た…という具合です。アルコールについては、オスロがある東ノルウェーでは飲まないと「なんで飲まないの?」といった質問を受ける(Drikkepressと言いますが)ことが多く、個人的にはいたってめんどくさい感じです。ちなみに、私はアンチ・アルコールでも何でもなく、ただ単にここではアルコール類はかなり高いし、飲みたいというニーズもないので飲まないだけです。(例えば食事代は職場もちでも、アルコールは自腹です…)

 

寒波と積雪

11月末から数日前まで、最高気温がマイナス2桁の日が多かった気がします。寒いとエネルギー消耗しますよね(と、言っても一向に痩せないですけど)。が、天候は一転して、昨日と今日は25センチの積雪でした。マイナス気温の寒い日はよくお日様も顔を出し、気持ちの良い天候になります。(写真左)
この週末は朝ごはんの後に雪かき作業でした。25センチといっても、雪って本当に場所をとり、これ以上降ったらどこに置こうと悩みます。(写真右)

 

*****

 

今日のブログは速足でこの3カ月を振り返ってみました。気が付くと、今日が第二アドベントの日曜日。クリスマスイブまであと2週間…。今年は友人を呼んで、うちでささやかにクリスマスディナーの予定です。
今月中にまた今年のまとめブログが書けたら良いなと思っております。みなさまもお体に気を付けて、元気に師走をお過ごしください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

PREP(プレップ)試してみませんか? その6 二人が良い仲になったあのころ

みなさま、こんばんは。お変わりありませんか?
昨年、ノルウェー版PREP(カップルのためのコミュニケーション講座)からのシリーズで2月から9月まで「4つの危険信号」についてお伝えしていました。今年はなかなかPREP始められずに9月になってしまいました。たくさんある章からどれをご紹介しようかと悩むところもあり…。まずは少しおさらいから始めます。


PREP:夫婦関係改善と問題予防、なおかつ学んで練習してみるプログラム

PREPは英語のPrevention and Relationship Enhancement Programの略で、夫婦・カップルの関係を予防と強化するためのプログラムです。80年代に米国・コロラド州デンバー大学の研究をもとに開発されたもので、それがModum Bad (モードゥム・バード)というノルウェーの精神保健研究施設で、ノルウェー仕様アレンジされてきました。私はプライベートでも夫とミニ・コースに参加したことはあるのですが、2015年にコースリーダーの資格を取得した次第です。
フルのPREPコースは14章からなっており、自分たちのお互いとの関わり合い方(コミュニケーション)での危険因子を探ってみたり、なかなか大切なことを話し合えないというカップルにはコミュニケーションツール(スピーク&リッスンテクニック)があります。また、日常の様々な問題を建設的に解決する方法も学びます。その一方、二人の関係の強みを強化していくことにも注目します。まとめると、弱い所を補正して、強い所をより発展させていく… なんかいかにもアメリカっぽい感じもしますが…。


今回のフォーカスは恋のエネルギー

昨年こちらでご紹介したPREPは危険信号…つまり、上手く行かないコミュニケーションのパターンに焦点が当たっていました。打って変わって、今日は「二人が良い仲になったあのころ」がテーマです。
もう結婚されてから、又は知り合ってから長いカップルというのは、仕事や子育て、また毎日のもろもろの事でうっかりすると一緒に生活するだけの共同体になっているかもしれません。もちろん、日本とPREPの舞台となっている欧米は結婚観(カップル観)が違っていてもおかしくなく、「夫婦生活とかいちゃいちゃが無くても幸せです」という方がいらっしゃっていてもおかしくないと思います。ただ、どうしてPREPが「あのころ」に注目しているかというと、誰かが誰かを恋する時には人を動かす強いエネルギーがあるからなのです。
たとえば、私が去年からマイブームの「はいからさんが通る*1 (個人的趣味ですみません!)でも、主人公紅緒が恋する伊集院少尉の生還を信じて彼の実家を守り、外に働きに出るという行動をとります。まだ二人の関係はそれまで成熟してはいなかったかもしれませんが、初恋の人を思う気持ちが紅緒に信じる力・頑張る力を与えたのでしょう。

さて、実際のPREPコースでは一人一人が以下の質問に向き合います(PREPコース教材,2007年ヴァージョンより):

  1. 初めて彼・彼女に会った時どんなことに気が付きましたか?
  2. 出会った最初のころのデートはどんな感じでしたか?何をしましたか?何を話しましたか?
  3. 二人の関係はその後どんなふうに発展していきましたか?急激に、それとも徐々に?ロマンチックに?情熱的に?それとも日常っぽく?
  4. 二人はお互いのどこに惹かれたのですか?

もし良かったらこの質問にパートナーさんと答えてみてください。そしてついでに、あのころの思い出話をしてみてください。何か、懐かしい・あったかいあの頃の気持ちが復活するかもしれません。実はこの気持ちが生み出すエネルギーがかなり鍵となって来るんです。


恋が愛に変わっていく時…

私のブログでもラブラブは永遠には続かないというお話をしました。PREPでも、恋と愛の違いを「愛はお互いに対する態度と姿勢」と言っています。一言で言うと、相手を認めようというポジティブな姿勢。恋する段階では相手はパーフェクトで、イマイチな部分や自分とは大きく違う部分は見えないことが多いかも知れませんが、恋が愛に移り変わる頃には相手のこういった「残念な」部分も容認することができているはずです。お互いにイマイチなところは分かっている、認め合っている中でそれでも一緒に居たい。そんな安心感がカップルの関係において、それぞれがそれぞれの課題に向き合える力と勇気を与えてくれるものではないでしょうか。

さて、実はこの章でも「愛を伝える5つの方法」が取り上げられております。詳しくはこちらで:

mayumiigarashi.com

この書のポイントは、相手の「愛情タンク」を自分がいっぱいに満たしてあげることにあります。つまり、相手が「愛されてる」と感じられる方法でコミュニケーション(時には何か具体的なこと)することにより、タンクが枯れることなく いつも「愛されてるな」と、のびのび安心して生活できる…ということなんです。もちろん、パートナーの「愛情タンク」を満タンにするっていつもいつもできることではないのが現状だと思うのですが。ただ、満たしてあげたいと思い、意思表示するだけでも自分が愛してるよ…っていうのが伝わるのではないでしょうか。

 

さて、久しぶりに再会したPREPシリーズでしたが、なんとなく今日のテーマをご理解いただけたでしょうか。欧米を舞台に開発されたカップルのコースだけに、すべての方に当てはまるかといえば、違うかもしれません。例えば、お見合い結婚で焦がれるような恋の段階はなかったという方もいらっしゃるかもしれませんし、伝統的な日本文化を大切にされている方には抵抗がある内容かもしれません。でも、それはそれで良いと思います。いろんなご夫婦・カップルのスタイルがあり、お二人が幸せと感じていらっしゃるなら。私は子どものころ「日本昔ばなし」を見て育った一人ですが、ここに出てくるおじいさんとおばあさんの姿ってとっても良いな…と昔から思っていました。欧米のように、ハグやキスはないかも知れないけど…お互いにお互いを信頼し合っていて、いたわり合っている関係というのが良く見て取れますよね。

PREPでも、カップルの友情関係についての章があります。そんなわけで、次回はこの章をご紹介したいと思っています。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!

 

ノルウェー版・エクステリアメンテ

みなさま、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。残暑お見舞い、申し上げます。
毎日チェックするYou Tubeのニュースでも、日本の酷暑の模様が入ってきています。私は日本に住んでいた頃も毎夏バテていたので、そのころに比べ今はいかほどに暑いのだろう…と、ちょっと想像できないかもしれません。こちら、ノルウェーオスロ近郊では5・6月は30度前後の暑さが1月ほど毎日続き、水まきやバーベキューの制限もありました。その後は、例年なみの過ごしやすい気候となっています。8月に入ると朝晩は肌寒く、薄手のニットも引っ張り出してきました。そろそろ秋の気配です…。

今日は「ノルウェー版・エクステリアメンテ」と題して、2か月半をかけてやっていた外壁のペンキ塗りについてシェアしたいと思います!

10年に一度の外壁ペンキ塗り

前回の外壁ペンキ塗りから早10年。夫と二人でこの家を購入してから2度目のペンキ塗りがやってきました。日本の友人などに「ペンキ塗りをしている」と伝えると、「え、自分で?」というリアクションが帰ってきます。以前のブログでもお伝えしたのですが、ノルウェー人って一般的に、DIYが大好きな人たちです。(注:もちろん、地域や家庭環境によってDIYが苦手な人も居ます)夫はハンディ一家出身だし、何と言っても自分でやるとかなりの額をセーブできるので、私たちの選択はもちろん自分たちで。業者さんに頼むと、建物の大きさなどにもよりますが、百万円はゆうにかかったことでしょう。

humbleness.hatenablog.com

コロナ禍でも、おうちリフォームがちょっとしたブームとなり、建築資材センターも混んでいた印象です。その延長で、外壁のペンキ塗りも自分でする方が普通にいますが、中のリフォームに比べると、少しハードルが高いかもしれません。と、いうのも一軒家の外壁をペイントする場合、足場を使うのがベターだからです。もちろん、はしごで高い所を塗る方もいますが、よく聞くのが落下事故。私の友人でも背骨を骨折するという重症を負った人がいます…。

道具、ペンキの調達
左:借りてきた足場一式。右:足場を組み立てたところ。

さて、作業に必要なものはどこで調達するかというと…。
足場については義理の弟(小さな農場を持っている)に足場一式を借りることができました。片道1時間半の道を夫と一緒に取りに行ったのが、5月の初め。足場を組むのは素人でもできるのですが、経験や知識がないと安全に組むことができません。水平器で確かめながら下から組んでいきます。ちなみに足場レンタルと足場くみ作業を提供している業者さんも居ます。
10年前と比べ、やっぱり10歳年も取り、足場組み作業もかなり大変に感じました。床部分になる板(で、はしごが付いている)は一枚30キロ以上あったかと思います。
ペンキはネットで調べ、一番安い所で。うちはこちらのお店で買う事が多かったかな。(興味がある方は覗いてみてください。)キャンペーン価格で9リットル入りがおよそ1万円くらいでした。

www.obsbygg.no

このObs bygg(オプス ビッグ)、日本で言うホームセンターと似ていますが、夫に言わせると ホームセンターよりも、建築資材店に近いとか。そうですね、家具とか日用品は置いてないですね。
ペイント用の刷毛などは、Obs byggよりも安く買えるところがあるので*1、お店は選んでできるだけリーズナブルに…。ちなみに、壁の色は10年前に自分たちで選んだ「Sandsten」と窓枠部分は「Egghvit」という色です。(おそらく色コードは日本と異なるとみて、ここでは紹介しませんが…。御覧の通りのクリーム・ライトベージュです。)

 

作業手順

さて、ここで作業手順を…。
足場を組んだら、外壁用洗剤と高速洗浄機を使って外壁を洗浄します。この時、もちろん長い柄が付いたブラシで表面のカビや汚れをごしごしこするのです。最初からかなり体力が要る作業。この後、乾燥待ち。
次は、ご存じの方も多いかと思いますが、剝がれてきた箇所をそぎ落とします。なぜこの作業が必要かというと、ペンキが剥がれる箇所って、下地の木材自体がよく湿っていることがあり、このまま上塗りしてもペンキが付かないからなんです。なので、こすって剥がれ落ちる部分は全部とっぱらって、乾燥させてから プライマーを塗ります。
プライマーまで塗ったら、一日乾燥させ いよいよペイント作業。最近の油性ペンキって、水で刷毛などを洗えるエコ仕様なんですよね。すごく楽になりました。でも、その代わりペンキ自体がすごくもったりしていて、慣れるまでなかなか綺麗にぬれず。表面に刷毛の跡が…と思っていたら、どうでしょう。乾くとわりと刷毛跡もなじんで それほど悪くない。…と、自己満足に浸りつつ、一部の壁を除き、2度塗り 頑張りました。

ビフォー・アフター…。でも写真だと良くわからないかも。

ペンキ塗りのついでに、夫は屋根半分の洗浄もやりました。日本とは違う素材なのかもですが、こちらでも瓦の屋根が敷かれていて、そこに苔が発生するのです。市販の命綱を使って、高速洗浄機でそぎ落とします。私はさすがに高所恐怖症もあって、夫にこの作業は一人でやってもらったのですが、屋根の傾斜がかなり急なので ふんばるのに足がかなりしんどそうでした。日本も瓦屋根だけど、苔対策とかあるんでしょうか。

全ての壁を塗り終え、最後の足場を解体したのが7月末だったので、作業開始から2カ月とちょっとだったでしょうか。これで日本行きの航空券うん枚分をセーブできる!っていうのが唯一のモティベーションでしたかね。7月に入ると雨もところどころあったので、ピッチは下がり気味。でも足場をできるだけ早く返したいので、ほぼ毎週末と最後はラスト・スパートで仕事が終わった後、「ペンキ・ペンキ・ペンキ」…という感じだったので、終わった時の脱力感はすごかったです。

さて、10年後は果たしてどうするのか?(と、今考えなくても良いのですが…。)実はその前にこの家よりも古い夫のコテージ*2のエクステリアメンテが待っております。はあ…。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!みなさま、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

*1:興味がある方のために紹介しますと、やはりBiltema, Jula, Europris, Rustaあたりで刷毛やマスキングテープは調達しています。Coopより安いですからー。

*2:夫が独身時代に住んでいたところで、売却を試みたのはいいものの、買い手がつかず…の物件です。